POCKETとSIZ。three2fourのミニL字ファスナーの違いについて

POCKETとSIZは、革工房three2fourの「ミニL字ファスナー財布」です。

一般的なミニL字ファスナーとは異なるお財布。
それぞれの使い方や特徴を、以前レビューしました。

参考:POCKETのレビュー
参考:SIZのレビュー

カタチは似ています。

しかしながら、構造が違う。

POCKETは仕切りがひとつ。

SIZは仕切りがふたつ。

結果、使い勝手、機能性なども異なるわけです。

では、どちらを選べば良いのか?

しばらく使い比べてみましたので、本ページでは両者の違いを解説します。
最後までお読みいただければ、POCKETとSIZ、どちらがフィットするのか分かるはず。

なお、本ページのPOCKETとSIZは「ホーウィン社 シェルコードバン」でオーダーしています。クロコやエレファントでも制作されていますが、本ページでは言及しません。革によって質感や重さは変わりますが、機能性には影響ないでしょう。シェルコードバン以外で検討中の方も参考になるはずです。

まとめ

結論から。

POCKETが合う人

カード3枚、お札10枚くらいまで(もっと入るけど、「使いやすさ」で判断しています)を持ち歩くスタイルの人。コインの見やすさ、取り出しやすさ、収納力を求めるならPOCKETがフィットすると思う。

「お札やカードも入る、コインケース」と考えた方がしっくりくるかも。

SIZが合う人

「よく使うカードがあるなら(クレジットカードでの支払いが多いとか)」、SIZの方がフィットすると思います。「開いてすぐにカードが使える」のはSIZの気に入っているポイント。

お札、カード、コインをキッチリ仕分けできる。
POCKETはカードとお札を一緒に入れることになる。収納を分けたいならSIZ一択です。

動画

文章より動画のほうが伝わりやすいことがあるはず。SIZのギミックなどは、写真よりイメージが付きやすいと思います。

サイズや重さの違い

縦横のサイズも違うけど、あまり気になりません。
どちらも片手で掴める、取り回しのよいコンパクトな財布です。

POCKETの方が薄いです。

ただ、厚みの違いはあまり感じない。
それより、「ハリ・剛性」の違いの方が明確に分かります。SIZの方がカッチリしています。

あと、POCKETの方が軽い。
お金やカードが少なくて、携帯性を重視するならPOCKETの方が良いでしょう。

使い勝手

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ファスナーについて

SIZの方がファスナーを開閉しやすい。

POCKETの場合、ファスナーラインを真っ直ぐ走らせるように引かないと、ファスナーが動かず、革が動いてしまうことがある。

お札やカードを収納すると、この現象はほとんど起きないですね。

整理整頓

「分けて入れる」機能性は、SIZに軍配が上がります。

仕切りが多く、さらにカードポケットもある。
カード、お札、コインを分けて収納することができる。キチッと仕分けたいなら、SIZがいい。
ただし、どのスペースに何を入れたか(特にカード)は探しだすことになるかもしれない。

一方、POCKETは、お札とカードを一緒に収納することになる。

収納スペースは1つだけだから、迷わない。あとSIZよりガバッと開くので見やすいです。

カードの取り出しについて

サッと取り出して使うなら、SIZがいい。

私は中央のスペースのカードスロットに「もっともよく使うカード(メインのクレジットカード)」を収納しています。SIZを開くとスペースも自然と開くので、親指でスライドさせて取り出すアクションがしやすい。このアクションは動画で見てもらった方がイメージしやすいと思います(以下をクリックしていただければ、SIZのカード取り出しから再生)。

SIZにはこのカードスロットが2つあるので、メインとサブとして使える。とても便利。

中央をカード専用とする(お札を左のスペースにだけ入れる)と、さらに使いやすくなる。

一方、POCKETではこの芸当ができない。お札とカードが一緒になっているからです。
仕切りをズラして、お札とカードがまとまったスペースからカードを取り出すことになる。冒頭でPOCKETは「カード3枚までが使いやすい」と解説したのは、カードが多くなるほど選別に手間取るからです。

また、お札を10枚入れるとして、クレジットカードなど(凹凸が施された厚みのあるカード)は4〜5枚入れるとちょっとキツイ。クオカードみたいに薄いカードなら5枚でもスッキリと収まるのだけど。

お札とカード。左手の親指でフラップをめくると使いやすい。


「よく使う1枚のカードをサッと取り出す」のはSIZが得意です。
ただし、「重ねたカードから取り出す場合」、スペースの広がり、見やすさ、取り出しやすさはPOCKETの方が良いです。

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コイン

POCKETはガバッと開いて快適です。とにかく使いやすい。

それと、POCKETの方がたくさん入る。
仕切りが少ない = 革の重なりも少ない。さらにマチもあるためPOCKETの方がたくさんのコインを収納できる。コードバンの弾力でカバーされるため、ある程度無理に入れてもファスナーが閉まる。

コイン20枚くらいは余裕で入るのだけど、そもそも20枚入れる機会がない。コインが見やすいから、自然とコインが減る。だいたい10枚以下をキープできるんですよね。

一方、SIZはマチがない。仕切りで区切られたスペースがPOCKETよりも狭いのです。「挟む」イメージ。

POCKETの方が出し入れしやすいです。

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お札

どちらもお札10枚くらいは入る。ただ、折マチではないため、ガバっと開かないんです。

どちらもお札20枚入れるのはキツイ。入るには入るけど、ファスナーに引っかかりやすくなるため、イライラするはずです。

POCKET、SIZに限らず、「お札を折りたたむ財布」は、たくさんのお札を収納することは苦手です。たくさん入れたいなら、長財布をセレクトした方が快適に使えます。

ワクワク感

触り心地

両者、外装はホーウィンシェル コードバンでオーダーしています。
素材が一緒で、色が違うだけ。POCKETはバーボン。SIZは#4(ナンバー4)。

POCKETは裏張りが一切されていないため、シェルコードバンの弾力をダイレクトに味わえる。グニグニと曲がり、キュッとする質感。楽しい。

「シェルコードバンだけで作られた財布」は、少ない。日本の革工房だとLAST CROPSや、ココマイスターなど、10ブランド未満しかラインナップしていないはずです(もちろんオーダーメイドで作ってくれる職人さんもいるのだろうけど)。さらに、手のひらに収まる財布(ポケットに入る)は、ほとんどない。「手に入れやすい価格」となるとPOCKETやタングくらいじゃないかと思うわけです。

一方、SIZは内装にブライドルレザーが使われています。全体的に剛性が高い。

見た目だけでなく、表面にハリが生まれ、触り心地もカッチリとしています。

どちらが良いのか。ここに正解はないのかな。好みだと思います。

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エイジング

どちらもシェルコードバンですから、外装の色、ツヤの変化は同じでしょう。

一方、カタチの変化は、POCKETの方が顕著。

一枚革のコードバンのため、カードやコインのあたりがでやすい。好みが分かれるとこだと思います。

ほぼ同じ期間、ほぼ同じように使ったのだけど、POCKETはカードやマチのアタリも出ています。SIZの方がアタリも出にくいし、型崩れには強いと思う。

POCKETの方がコインでこんもりとしたアタリが生やすい。収納したアイテムのカタチが生み出す、陶器のような光沢を堪能できる。

ギミック

SIZが好きです。

シュッとしたフォルム。オーソドックスなミニL字ファスナーに見えるけど、、、。

開くと外装に引っ張られて3つのスペースが開いていく(だから真ん中のスペースからカードを取り出しやすい)。

このギミックは見たことがない。マチ構造だけなら、他ブランドでも採用しているけど、L字ファスナーミニ財布ではSIZだけじゃないかな。

シンプルな構造に見えるかもしれませんが、手の込んだ作り込みです。例えば、ポケットの縫い付けとかを見ると必用最低限しかステッチされていないんですよね。他ブランドが作っていないのは、面倒で作りたくないのかもしれません。

あとがき

POCKETとSIZ。見た目は似ているけど機能は違う、ミニL字ファスナー財布です。

three2fourは個人工房で、受注生産。オーダーしてから1年ほど待つこともあるとのこと。
POCKETとSIZ、どちらかをオーダーするなら、あなたのスタイルに合う方が良いでしょう。

本ページが参考になったなら幸いです。

※不明点があれば、当サイトのお問い合わせフォーム、Twitter、Instagramより質問いただければ、回答できるかもしれません。本ページに追記しようかと思います。

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