SYRINX HITOE 短財布2のレビュー。ダブルジップのミニL字ファスナーの使い勝手と特徴にせまる

SYRINXのミニL字ファスナー財布、HITOE短財布がアップデートされ、短財布2が発売されました。

特徴は以下のとおり。

  • ミニL字ファスナー財布
  • ダブルファスナーのユニークなデザイン
  • イタリアのオイルレザーをたっぷりと使用
  • 色ツヤの変化するエイジングを楽しむことができる

本ページではHITOE 短財布2の使い勝手、特徴、メリット・デメリットについて分かりやすく解説します。

スペック

ブランドSYRINX
商品名HITOE 短財布2
用途
  • メイン
  • サブ
収納力★★★☆☆
お札入れの数2
お札の枚数15
コインの枚数15
カードの枚数8
寸法W110 × H105 × D15mm
重量72g
素材アラスカ

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カタチ、構造

本作は「ミニL字ファスナー財布」にカテゴライズされます。一般的なミニL字ファスナーと比べると大きくて、薄い。手のひらに収めるのはギリギリなサイズ感。なお、前作の「短財布」より少しサイズアップしています。

素材はアラスカ(後述)。一枚革を折って、サイドをステッチした構造です。

革の色と合うように選ばれたファスナーテープ。ファスナーの色はアンティークですね。革を際立たせる色使いは、本作でも健在。ちなみにファスナーはYKKの最高峰エクセラです。歯まで美しく仕上げられた高級品です。

さて、引手です。使い勝手にかかわる大切なパーツ。前作「短財布」から変更され、SYRINXオリジナルになりました。アンティーク調で高級感がある。

前作より、さらに小さくなりました。

引手がプラプラ動く。つかみ損ねることがあります。

滑らかさはイマイチかな・・・。10回に一度ほどですが、引っかかります。前作のほうがスムーズでした。個体差もあるのかもしれません。

中はこんな感じ。左右対称のデザイン。

内側は、アラスカの床面が丸見え。毛羽立ちがあるため表面に比べると高級感はありません。ファスナーテープが見えるのも、好みが分かれるかもしれない。これが嫌ならエルバマットモデルをセレクトしたほうがよいでしょう。

カードのポケット。スリット状です。

お札。

コイン。それぞれを分けて収納できます。

さて、本作の特徴であるダブルファスナーです。閉めると、両端に引き手がある状態になる。

ファスナーの引手が2つ。

  • コインポケット側
  • カードポケット側

どちらを開くかで「機能が異なります」。

「コインポケット側」を開くと、コインとお札が使える。しかし、カードは使えない。

「カード側」を開くと、全てのアイテムが使える。

コインポケットが少し隠れるけれど、実用性にはほぼ影響ないです。なぜなら、ポケットが浅くてコインを取り出しやすいから(後述)。

ひとつのファスナーを引いて、ふたつのファスナーを同時に操作することは難しい。スムースに可動しないからです。つまり、ひとつずつ開け閉めする必要がある。カードを使うときに、「コインポケット側」を開くと、アレコレと開け閉めすることになる。カードポケット側のファスナーで使用する方がアクションを減らすことができます。

このダブルファスナーは、前作の短財布から踏襲されたデザインで極めてギミック性が強い。「どのアイテムを出し入れするのか」を考える(意識する)必要があるからです。

使い勝手

カード、お札、コインの使い勝手を解説しましょう。

カード


カードポケット側のファスナーを開く(コインポケット側を開くと、カードを出し入れできない)。

スリット構造のポケットに収納します。

まとめて収納するタイプ。ひとつのポケットに重ねて入れる。つまり、分けて収納することはできません。たくさんのカードを満遍なく使うなら、ちょっと面倒に感じるはずです。そういったスタイルなら、オーソドックスな長財布を買った方が良いでしょう。

複数のカードの中から、使いたいカードだけを抜き出すことはできません。まとめて取り出し、少しズラす。その中から選別することになります。増えるほど選ぶのに手間がかかります。公称スペックは8枚だけど、5枚までが使いやすいですね。当然、カードが少ないほうがHITOE短財布2もスリムにできる。

マチが狭く、ガバっと開くことができないため、ファスナーが指に当たることは避けられません。ファスナーのギザギザが気になるかもしれません。

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お札

お札は2種類の方法で収納できます。

  • カード側のファスナーを開けて
  • コイン側のファスナーを開けて

結論としては、前者の方が使いやすいと思います。
本章では、それぞれの使い勝手を解説します。

カード側のファスナー

こちらが使いやすい。

カードの両サイドに折りたたんで収納します。入れる前に2つに折りたたむ必要があります。これは本作に限らず全ての「ミニL字ファスナー」で必要なアクション。

両サイドは革の裏面がそのまま使われていて毛羽立ちがあります(スムースに処理されていません)。また、マチがないため、ガバッと開かないため、「お札を挟み込むように入れる」ことになる。出し入れはスムーズとはいえません。なお、HITOE 短財布2は「エルバマット」という革でもラインナップされています。エルバマットの方が滑らかに出し入れできるでしょう。

挟んで使うかんじ。マチはないのだけど、ガバっと開くようになった。前作より使いやすくなっています。

もう片面には、1万円札などの高額紙幣を入れることができる。この分けて収納できるのが、ミニL字ファスナーの特徴です。

レシートやカードを収納することもできる。カードを入れても本作の使い勝手が向上しますね。カードスロットが2つに増えて区分けできるようになる。

さて、収納量です。コインやカードの収納量にもよるけど、厚みや使いやすさのバランスを考えると、片面に6〜7枚ずつくらい。そもそも「マチのない薄い財布」に、たくさんは入らないのです。たくさんのお札を収納したいなら、ラウンドファスナー長財布をセレクトした方がフィットします。(SYRINXからはHITOE長財布がラインナップされています。お札は20枚以上収納できます)。

コイン側のファスナー

お札をキチッと手折りせずに収納できる。 

お札が入ってない状態で、1,2枚なら比較的カンタンに収納できる。

お札が入った状態だと、すでに入っているお札に引っかかりやすい。

お札の数が増えるほど「お札が真っ直ぐに戻ろうとする力」が働く。片手で財布を持ちながら、指先でお札をコントロールして狭いスペースに収納するわけです。これは極めて難しい。

お札を取り出すアクションも、一般的なミニL字ファスナーとは異なる。全体を少し引き出して、少しズラして選定します。

結論です。コイン側のファスナーを開けるときも、手折りして、両サイドに入れる方がずっと快適です。

コイン

浅いポケットに入れる。一般的な財布のように複数のコインをじゃらりと収納することはできません。コインを落とさないように、数枚ずつ収めます。

10枚収めたところ。ポケットが浅いから見やすい。

取り出しやすい。

12枚収納。ポケットが膨らむ。10枚位が使いやすく、薄さもキープできます。

キレイに斜めに収納すれば、もう少し入りそうです。ちなみに、公称スペックの20枚を収納するにはコインをキレイに並べなくてはいけません。お会計のときに収納するは難しいです。

だから10枚前後がいい。コインが見やすく、取り出しやすいから10枚以上を収納することはほぼありません。

特徴

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アラスカを使用

イタリアのタンナー、アズーラ社のオイルレザー、アラスカです。

微細な凹凸がランダムに入る革。ロット差や部位によってシボの入り具合は異なります。

凹凸をしっかりと感じられる個体でした。

薄らと雪が積もったような表情も特徴のひとつ。ロウでコーティングされた肌目です。

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エイジングを楽しめる

アラスカのロウはなくなる。雪が溶けるようにロウが落ちていきます。

以下は、SYRINXのペンケースのアラスカ。1年ほど使ったかな。少なくとも100日以上は持ち歩いています。ほとんどロウが落ちました。

ロウが落ちるだけではなく、色味も変わります。ぐっと深くなる。色の変化も楽しみたいなら、GrafiteよりもCammelioなどの淡いカラーの方がおすすめ。より劇的な変化を楽しめます。

経年変化のスピードは具合は用途によって異なります。ペンケースはカバンの中に入れて持ち運んだのだけど、短財布をジーンズに突っ込んで持ち歩くなら、もっと早く落ちるでしょう。

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仕上げ

コバ

断裁した革を磨いた仕上げ。革の自然な色合いを活かしています。

貼り合わせた箇所のコバ。染料が使われていないため革の層も見える。

ステッチ

真っ直ぐ均等なステッチ。丁寧に返し縫いされています。

このラインは、ミシン跡ですね。けっこうくっきりと付いています(反対側には付いていません)。エイジングすることで、目立たなくなると思います。

あとがき

ダブルファスナーを搭載したミニL字ファスナー財布です。
前作よりコインとお札が使いやすくなりました。ギミックの効いたミニL字ファスナーがお好きなら、検討してみてはいかがでしょうか。

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