CIRCUS OF HAPPINESS ミニL字ウォレットのレビュー。たっぷりとサドルプルアップを使った贅沢な1品

本日は、東京 青山に居を構えるお店、CIRLCEのオリジナルブランド、
CIRCUS OF HAPPINESS(サーカス オブ ハピネス)のアイテムを紹介しましょう。
ラインナップするアイテムは多くはないけれども、どれもが上質。まさに、知る人ぞ知るブランドです。

さて、本日ご紹介するのは、そのCIRCUS OF HAPPINESSの財布、
ミニL字ウォレット』です。

まずは特徴をあげてみましょう。

  • ミニL字ファスナーの財布
  • カードポケットが多くて、整理しやすい
  • コンパクトなのに、たくさん収納できる
  • サドルプルアップを贅沢に使った、革財布

小さくて上質なL字ファスナーをお探しなら、本作はオススメの一品です。参考にしてみてください。

スペック

ブランドCIRCUS OF HAPPINESS
商品名ミニL字ウォレット
用途
  • メイン
  • サブ
価格(税込み)27,000円
収納力★★★☆☆
お札入れの数2
お札の枚数24
コインの枚数20
カードの枚数7
寸法W115 × H90 × D25mm
重量-
素材牛革(サドルプルアップ)

使い勝手

ミニL字ウォレットは、「ミニL字ファスナー」にカテゴライズされる財布です。

ポケットに収納できるコンパクトさと、ファスナーでしっかりと留める安心感。それから、リーズナブルな価格で人気の財布ですね。

一般的なものと比べると、そのフォルムは少し横長。しかし、十分手に収まるコンパクトなサイズです。

素材は、サドルプルアップ。きめ細かく、サラリとしたマットな質感。

触っていて気持ちいい。長く使い込んでみたいと思える、大事なポイントです。

何も入れていない状態なのだけど、ぷっくりと膨らんで見える。ハリが強い皮革だからです。

ミニL字ファスナーの特徴のひとつは、「コンパクトさ」にあります。実際、多くのブランドが小ささや薄さを「ウリ」にしています。

ところが、本作は決してスリムではありません。オーソドックスな二つ折り財布よりは小さいけれど、厚みが25mmほどあるのです。

どちからというと、所有欲を満たす、革製品といったところでしょうか。言い換えると、「コンパクトやスリム」を重視するなら、他にも選択肢はあるわけです。

ファスナートップはアンティーク調のシルバーカラーで、高級感があります。
ただ、好みが分かれるかも。ボディに上質な革を使っているからこそ、ファスナートップも革にして欲しい、と思うかもしれません。

小さいため、邪魔にならないのはgood。ただし、少しつかみにくいです。

力を入れにくく、スムーズに開けにくい。ファスナーを掴んだ指先に集中しないと、スムースに開け締めできません。指の小さな女性ならそうは思わないかも。毎日使う道具だから、気になる人もいるかもしれませんが、慣れの問題なので、あまり気にしすぎることはないでしょう。

ファスナーも同じカラー。主張しない落ち着いた色合いだから、革の美しさを邪魔しません。

ファスナーはYKKの最高峰、エクセラ。歯がひとつひとつ研磨されていて、美しい。世界トップクラスの耐久性を誇る、上質なファスナーです。このパーツからも、本作がアパレルブランドの量産品ではなく、長く使える本物の革財布であることがわかります。

中はこんな感じ。左右対称のシンメトリなデザインです。一般的なミニL字ファスナーと、パット見は同じですね。

ですが、CIRCUS OF HAPPINESSのミニL字ウォレットは、機能的な作り込みが優れています。
収納するアイテムの使い勝手を紐解いてみましょう。

カード

本作のオススメポイントの1つ。カードがものすごく使いやすい。

外側のポケット

外装に1つポケットがあって、こちらにカードを収納できます。

最後まで差し込んでも、少し顔が出る。だから出し入れしやすい。

マチが無いデザインだから、MAX2枚ほどでしょうか。たくさんは収納できません。

メインのクレジットカードがあれば、ここから出してお会計終了。財布の中にアクセスせずに済むため、実にスマートです。

ファスナー財布のデメリットのひとつは、ファスナーを開けないと、お金やカードが使えないことにあります。この点だけみると、1アクションで開閉できる「かぶせ蓋の財布」の方がずっと使いやすいわけです。(写真は、セパージュの二つ折り財布

しかし、ミニL字ウォレットは、外側にカードポケットを設けることで、この不便さを解消している。お金の出し入れはできないのだけど、クレジットカードを使えるお店なら、これで十分です。

Suicaを入れておくのもイイですね。

内側のポケット

財布の内側にもカードポケットがあります。片面に3段。

これが両面にあるため、合計6枚のカードを仕分けできます。マチがガバっと開くため、カードが見やすいのもGood。

出し入れが快適か、というと意見が分かれるポイントだと思います。気になったのは最上段のポケット。カードとファスナーが干渉するため、スッと出し入れできないことがある。ファスナーのギザギザが手に当たるため、あまり気持ちも良くないですね。これは本作だけでなく、サイドポケットのあるファスナー財布、ほぼすべてに言えることです。

たくさんのカードを使い分けたいなら、オーソドックスな財布の「段状に配置されたカードポケット」の方が使いやすいです。

ただし、個人的には使い勝手が悪いとは思いません。
私の場合、よく使うのはメインのクレジットカードだけ。これを外側のカードポケットに入れるからです。

コイン

中央のポケットがコイン用のポケット。
ポケットそのものにマチがない、ループ状になっています。

これはちょっと使いにくい。小さなポケットの中に沈み込んだ、コインを探し、取り出すのはストレスです。(本作に限らず、ほぼすべてのミニL字ファスナーは、同じつくりになっています。)

いっそのこと、カードポケットと割り切ってしまってもいいと思います。
よく使うカードを3枚くらい入れておいた方が、使いやすい・・・。

で、この場合、どこにコインをいれるかというと、ループポケットの外側。

こちらはマチがあるため、見やすく、取り出しやすい。
ただし、サドルプルアップの美しい内装が、コインで傷ついてしまうというデメリットはあります。

お札

お札の収納スペースは、コインポケットの左右。つまり、分けて収納可能。

十分にマチがあるため、片面に12枚くらいは余裕で入ります。平均的なミニL字ファスナーと比べると、収納力がかなり高い。

お札は折りたたんでから収納する必要があるし、使うときは真っ直ぐに戻さないといけない。オーソドックスな二つ折り財布、長財布と比べると、1アクション余計に必要です。これは本作に限らず、「ミニL字ファスナー全般」に言えることです。

ミニL字ファスナーとは、コンパクトにすることで、携帯性を高めた財布です。お札の使いやすさを最優先するなら、選ぶべきではないのです。

特徴

サドルプルアップを贅沢に使用

本作の素材は、サドルプルアップ。ベルギーの老舗タンナー、マシュア社の代表作です。

スムースでマットな表情ですが、これは新品のときだけ。

芯部に浸透したオイルが、摩擦や圧迫により表面ににじみ出てきます(これをプルアップ現象といいます。「サドルプルアップ」と呼ばれるのは、こういった特性があるから)。

以下は別のアイテムですが、色は深みを帯び、ツヤが現れています。力強い表情に変化していきます。

サドルプルアップは、10年使えるほど堅牢な革です。エイジングは比較的ゆるやかで時間もかかります。つまり、育てる・変化させる楽しみを味わえるレザーとして、とても優秀です。

あまりメジャーではないと思うのだけど、それは高価、かつ生産が安定しない革だからでしょう。取り扱っている日本の革工房は、非常に少ないです。WILDSWANS、LAST CROPSが有名ですね。

この希少な皮革を、内装にも使っているのがCIRCUS OF HAPPINESSのスゴイところなのです。

コインポケットの内装まで、サドルプルアップの銀面が使われています。床面(革の裏側)は繊維が毛羽立った表情なので、ルックスはいまいち。本作では手間をかけて、革の表面を貼っているのです。このこだわりは、日本一かもしれません。

内装にも同じ革を使った仕立てを「無双仕立」と呼びます。

ほとんどのブランドが外装、内装で素材を変えているのには理由があります。
内装はポケットなどの構造を作らなくてはいけないため、外装よりも多くの革が必要になる。内装に安い革、またはシャンタンなどを使うことで、財布の値段を落とすことができるのです。(もしくは、利益をより多く生むためもあるでしょう)。

本作は高い。一般的な「ミニL字ファスナー」に比べると圧倒的です。その理由のひとつは、内装にも高価な革を使っているからなのです。

日本には100を超えるブランドがありますが、サドルプルアップ無双仕立のL字ファスナーを作るのは、CIRCUS OF HAPPINESSだけです。

美しい仕上げ

日本の職人が仕立てているだけあって、仕上げも美しいです。
いくつか、ご紹介しましょう。

ステッチ

均等かつ、真っ直ぐ。カーブラインもきれいです。

コバ

コバも、磨いて仕上げられています。

さて、サドルプルアップのコバといえば、WILDSWANSやLAST CROPSです。両社のコバは、コバ自体に丸みが出るように仕上げられていて、光沢や柔らかな雰囲気も楽しめます。

(参考:WILDSWANSのカクタス

価格帯が違う(WILDSWANSの方が高い)ため、比べるのはフェアではないのだけど、CIRCUS OF HAPPINESSの仕上げは、一歩及ばずと感じます。丸みはなく、スタイリッシュな仕上げ。こちらの方が好きな人もいるかもしれません。

あとがき

ミニL字ウォレットは、CIRCUS OF HAPPINESSのラインナップの中で、最も小さな財布です。

特徴をおさらいしてみましょう。

  • 小さくてたくさん入る
  • 外側のカードポケットが使いやすい
  • サドルプルアップを贅沢に使った満足感あるプロダクト

一般的な「ミニL字ファスナー」と比べると、作りの良さ、細部の仕上げ、ユニークなデザインなど、あらゆる点でトップクラスです。その分、お値段もトップクラスですが・・・。

上質さを求めるなら、本作は検討の価値ある1品です。

参考

ミニL字ファスナーのまとめ

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