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ホーウィン社シェルコードバンのクリッパー2。小さなキーケースにコードバンの美しさは宿るのか

シェルコードバン クリッパー

革に求めることは、人それぞれ違うはず。
ですが、その1つは「美しさ」にあるのではないでしょうか。

美しさを突き詰めると、セレクトする革は絞られます。
その代表が、革のダイアモンドと称されるコードバン。
中でもホーウィン社のシェルコードバンは、コードバンのゴールといっても過言ではないでしょう。

本日ご紹介するアイテムは、そのシェルコードバンを使ったキーケース、『クリッパー2(CLIPPER2)』。

本ページでは、その特徴に鋭く迫り、紹介してまいります。
シェルコードバンのキーケースをご検討されている方は、参考にしてみてください。

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動画

クリッパーの使い方などを動画にしてました。1年以上使ったサドルプルアップとホーウィンシェルコードバンモデルとの比較も紹介しています。厚み、ハリ感などは動画のほうが分かりやすいと思います。

WILDSWANS クリッパー。特徴と使い方

使い勝手

実はクリッパーは2つ目。
クリッパー 比較

WILDSWANSは異なる素材を使い分けて、クリッパーをラインナップしています。ちなみに定番モデルは、サドルプルアップを使ったものですね。

では違いは何かというと、素材が異なるだけ。使い勝手は一緒ですから、本ページでは紹介しません。ぜひ、こちらを参照ください。

参考:WILDSWANSクリッパー2のレビュー

特徴

ここでは、シェルコードバンモデルの特徴を押さえてみましょう。

ホーウィン社シェルコードバンのキーケースである

本作の特徴は、素材にあります。ホーウィン社 シェルコードバンの一枚革を使ったキーケースはほとんどありません。とても、贅沢なつくりです。

シェルコードバンの美しい表情、なめらからさ、そしてハリを楽しめるよう、余計な装飾は一切ありません。
シェルコードバン クリッパー 一枚革

見て楽しむだけでなく、触れたときにもコードバンを堪能できるわけですね。艶のある光沢感がバツグンで、所有欲を満たされる仕上がりとなっています。
シェルコードバン クリッパー デザイン

ホーウィン社のシェルコードバンは、多少ラフな仕上がりが特徴です。新品のときから、毛穴やキズ(といっても1mmに満たないのですが)が見えて、あたりまえ。

私が選んだクリッパーでも、いくつか点在しています。
ホーウィン シェルコードバンの表情

これは、使うほどに目立たなくなっていくため、あまり気にする必要はありません。

むしろ、毛穴やキズを気にするなら、ホーウィン社のコードバンをセレクトしてはいけません。(「1つもキズが無いコードバン」を手に入れたいなら、新喜皮革のコードバンの方が安定しているように思います。)

言い換えるなら、ホーウィン社のコードバンは自然な風合いを活かした仕上げです。このムラ感がどのように育っていくのか。それが醍醐味なのです。

骨太なつくり

コードバンは、馬のお尻の皮を削り出して作ったものですから、「厚みのあるコードバン」というものは存在しません。Max2mmほどの、スリムな皮革です。
スクリーンショット 2017-04-05 23.18.23

にも関わらず、本作ではWILDSWANSの魅力である、「無骨で、カッチリとした革のカタマリ」を十分に味わうことができます。
シェルコードバン クリッパー フォルム

これは、内装にサドルプルアップを使うことで、ハリ、堅牢さ、ボリュームを生み出しているから。
シェルコードバン クリッパー 内装のサドルプルアップ

サドルプルアップとは、ベルギーの老舗タンナー、マシュア社の代表的な皮革です。
厚みとハリが特徴ですね。これをコードバンと組み合わせることで、堅牢でボリューム感のある仕上がりになるわけです。
シェルコードバン クリッパー ボリューム

シェルコードバン×サドルプルアップの組み合わせは、WILDSWANSの得意とするところ。他の革工房では見られないものです。

一般的なキーケースと比べると、少し厚みがある仕上がりですね。ただし、これは最初だけ。

使い込むことで、少しずつスリムになっていきます。しばらく使ったクリッパーと比べてみると、こんな感じです。
クリッパーの厚み

クリッパーに限らず、WILDSWANSのアイテムはボリュームがあります。ハリが強くてボタンがはちきれそうなほどですが、次第にスリムになっていきます。こういった変化もまた、WILDSWANSの醍醐味です。

代表的な意匠である「コバ」の仕上げは、やはり美しいですね。シェルコードバン クリッパー コバ

色・ツヤが変化する楽しみがある

ホーウィン社シェルコードバンは染料仕上げの革です。色・ツヤが変化するエイジングを楽しむことができます。

どのクリッパーがおすすめか?

クリッパーの定番は、サドルプルアップモデル。これは常時販売されています。
クリッパー2 丸み

一方、コードバンモデルを手に入れるなら、創立記念(年に2回、京都、銀座の2店舗があるため)か、オーダーするしかありません。

では、どの素材のクリッパーがオススメなのかというと…。

「どのように革を楽しみたいか」。これに尽きます。

ギラリとしたエイジング、迫力のある風合いを味わいたいなら、定番のサドルプルアップのクリッパーをおすすめします。少しずつ光沢をまとっていくため、「育つ革」として優秀です。

一方、陶器のようにヌラリと光る質感、人目を引くルックスを楽しみたいなら、コードバンをセレクトしましょう。高級感もバツグンです(実際、高価なのですが・・・)。

機能は同じですから、あなたが気に入った皮革でセレクトするのが一番です。私がアレコレ言うのは野暮でしょう。

ちなみに、一番人気のモデルは、サドルプルアップのクリッパーだそう。手が届きやすいプライスなのも、その理由かもしれませんね。プレゼントにも最適です。

あとがき

クリッパーは、10年以上販売が続く、WILDSWANSの定番キーケースです。
ホーウィン社シェルコードバンで仕立てたクリッパーの醍醐味は、やはり高級感と気品。
WILDSWANSらしい骨太なプロポーションとあいまって、力強い印象も受ける仕上がりとなっています。

(WILDSWANSに限らず)シェルコードバンのアイテムは、非常に高価です。初めての1品なら、本作のように小さなアイテムをセレクトして、シェルコードバンの魅力を体験してみるのもアリでしょう。

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