ものぐさでも続けられる!革の最少メンテナンス。安くてカンタンなケアの紹介

出典:http://thepacked.com/

カバンや財布といったアイテムで重宝される革。
上品かつ長持ちするため、愛用する製品には最適な素材だからです。

ところが、良いことばかりではありません。
天然素材である革は購入後もケアが必要になることがあります。

最初は美しかった革製品も長く使っているうちに、色や艶が無くなり、上品さを感じられなくなったという経験があると思います。
こういったときに適切なケアをすることで、「艶」や「しなやかさ」といった革の特徴を復活させることができます。

で、このケアが、革製品への躊躇の1つになっているのではないかと思っています。

そこで今回は、革が受けるダメージと回避策、気軽なケアの方法を紹介します。
これを知っておくことで、お持ちの革製品を長く、美しい姿で愛用できるようになります。

今回の対象は、財布やカバンといったレザー小物。
革靴は奥が深いため対象外です。

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革の受けるダメージと、ケアの方法

革は天然素材ゆえに、経年や環境によってさまざまな変化が現れてきます。

ここでは、革に起こりうる症状と、必要なケアをご紹介します。

オイル抜けによる乾燥

革のなめしには「仕上げ」工程があります。
仕上げでは、着色を含めて、革にさまざまな機能を付与する作業を行います。

この工程で、加脂を行うことがあります。
なめした直後の革は、動物の脂肪がほとんどなくなっていますから、革のオイルを浸透させることで潤いを与える作業です。
これによって、「オイルレザー」と表現される革になります。

ちなみに、加脂も着色もしない革がヌメ革ですね。
ヌメ革は乾燥しやすいため、革をたいせつに育てる決意がある人にオススメです。

革のオイルは、時間の経過や、革を押したりすることで、芯の方から表面ににじみ出てきます。これが艶となって革製品に光沢をもたらします。

浸透したオイルには限りがあり、いつかは油分が無くなってしまいます。
見た目の変化としては、革に潤いや光沢を感じられなくなってきます。
また、触った時にゴワゴワとした感じになり、しなやかさが少なくなっていきます。
こういったときにケアが必要になります。

乾燥した革は、引っ張りや衝撃に弱いだけでなく、自然とヒビ割れという修復が難しい状態を引き起こす可能性が高くなります。
(修理は可能ですが、高価ですし、完全には治りません)

そこで、革に潤いを与えるためのクリームを使います。
オススメはM.MOWBRAYの デリケートクリーム。
ものぐさな私も愛用しています。

  • 安い
  • 嫌な匂いがせず、手で濡れる
  • べたつかず、すぐに吸収されていく

カバンやベルトといった、手で触れることが少ない革製品はオイル抜けが顕著です。
ちょっと時間ができた時に、テレビでも見ながらサッと塗ることができるお気軽なアイテム。1つ持っていれば3年ほどは持ちます。

水分が主体の栄養クリームですから、革の芯まで浸透させやすいのが特徴。
効果は、柔軟性を高めたり、保湿力を向上させたりといったところです。ガシガシになった革ジャンなどに塗ると、グングン吸い込んで潤いが復活します。
(光輝かせるためのものではありません。)

水分を多く含んでいるため、淡色の革へ使うときは、目立たないところで試してください。

水に弱い革、色落ちしやすい革のケア

アニリン染料を利用した革製品は、水分にあたると色落ちが起きやすいので注意が必要です。
先のデリケートクリームは水分が多いため、避けたほうが良いです。

では、何がオススメかというと、アニリン用のM.MOWBRAYアニリンカーフクリームですね。

同じ会社が作っていて、成分が違います。
こちらは、デリケートクリームに比べると少し粘度のあるテクスチャ。
つまり、水分の割合が少ないため、デリケートでシミができやすいアニリン染めやカーフにも使用できます。

ロウが配合されているため、光沢のベールに包まれる効果が生まれます。
革に輝きや艶といった質感を出したい時に使いましょう。
コードバンのような、透明感と光沢を表現したい革にも最適です。

YUHAKUの革製品のグラデーションはアリニン染されているため、カーフクリームが最適です。HPでもデリケートクリームの使用はお控えくださいと書いてあるのは、水分によって色落ちが起こりやすいからです。

デリケートクリーム→アニリンカーフクリームと併用できます。

ちなみに、毎日手で触れる機会が多いアイテムはこういったオイル追加は不要です。手のひらから適度に脂がアイテムに移るため、革から油分が無くなることはほとんどありません。

ベルトやカバンといった、手で触れない部分があるアイテムにはケアをした方が長く愛用できます。

湿気の吸い過ぎによるカビの発生

前述の乾燥とは逆のパターンです。

革は呼吸をする素材ですから、本来は吸湿、放湿に優れています。
ですが、密閉したクローゼットに長期間保管するような場合、吸湿が勝ってしまうとカビ菌が繁殖しやすくなります。
一度カビが発生すると、完全に取り切るのはかなり難しくなります。

長期間使わない場合は、湿気を溜めないように新聞紙で包んだりしましょう。
ビニール袋で密閉するようなことは避けてください。

革製品を購入したときに、不織布(ふしょくふ)に入った状態だったと思います。
これは、革が呼吸する特性を活かすための、通気性のある最適な入れ物だからです。

色落ち(退色)

本来、動物の皮には色味がほとんどありません。
なめした後に、着色仕上げをすることでさまざまなカラーの革に生まれ変わるのです。

この着色は天然素材に染み込ませるため、完全に革に定着するわけではありません。
雨にあたれば、他の製品に色移りをすることがありますし、紫外線が当たると色が濃くなります(人間の肌のように代謝しないため、元の色に戻ることはありません)。

この色の変化で、ケアを推奨するのが色落ちです。

革の着色が芯まで浸透していれば目立たないのですが、安物の革製品は表面にのみ着色されています。そのため、水濡れ、スレやキズによって地革の色が見えてしまい、それが製品カラーと異なる場合には見窄らしい印象を受けてしまうのです。

そうなってしまうと、革専用のクリームで着色ケアをする必要がでてきます。

現実的な予防は防水スプレーぐらいです。

直射日光や高温による劣化

革は紫外線や高温を嫌います。
油分の酸化が早まることによる変色、日焼けが起きます。

目に見える影響としては、日に当たった部分だけが変色しますので、美しくありません。また、熱の影響で変形が起きてしまいます。

夏の暑い時期に、車の中に置きっぱなしにするのは、こういった症状を誘発するためできるだけ避けてください。

ケアが嫌なら、ケア不要な革を選びましょう

上記のケアを読んで面倒でやってられないと感じた方へ。
ケアをそもそもしなくても良いアイテムの選び方を紹介します。

もっと詳細を知りたい方はこちら。
参考:革財布との付き合いもシンプルに。メンテナンスを最小限にできる財布の特徴

顔料仕上げ

水に溶けない塗料で革への着色する方法。
この仕上げは、色落ちやキズに大変強いです。
覆い隠すように色を塗ってあるため、革の風合いを楽しめないのがデメリットですが、非常に丈夫ですし、メンテナンスもカンタンです。

オイルレザー

ミネルバ・リスシオ、ミネルバ・ボックスといったオイルレザーを使った製品を買うようにしましょう。
決してヌメ革の製品を買ってはいけません。

あとがき

予防やケアのためのアイテムをいくつか紹介しましたが、最初に1つだけ。ということであればデリケートクリームをオススメします。

フタをシッカリ閉めておくことで蒸発しませんし、私の場合は3年持ちました。
1年あたり約300円。ひび割れを修理に出すと数千円はかかるためとても割安だと思います。

革靴のケアと違って、サッと塗りこむだけのカンタンケア。
ファーストステップとしては敷居が低く、長く続けられる最適な一品かと思います。

以上、ものぐさでも続けられる!革の最少メンテナンス。安くてカンタンなケアのご紹介でした。

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最後までお読み下さり、ありがとうございました。

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