ココマイスターは日本のレザーブランドです。
上質な革を一流の職人が手がけた財布は、質を重視するビジネスパーソンに大変人気があります。
そのココマイスターのマルティーニ・オーモンドウォレットを購入しました。
使用感などを詳細に紹介します。
特徴はこんな感じ。
- かぶせ蓋の長財布
- カードもお札もたっぷり収納できる
- イタリアのオイルレザー、ミネルバボックスを贅沢に使用
参考にしてみてください。
財布の仕様
ブランド | ココマイスター |
---|---|
商品名 | マルティーニ・オーモンドウォレット |
収納力 | ★★★★☆ |
お札入れの数 | 1 |
お札の枚数 | 30 |
コインの枚数 | 20 |
カードの枚数 | 10 | サイズ | W190×H90×D25mm | 重さ | 210g |
素材 | 牛革(ミネルバ・ボックス) |
上記以外に、フリーポケットが内側に3つ、外側に1つ付いています。
圧倒的な収納力がです。カードも紙幣も十分入る、オールインワンの財布です。
使い勝手
サイズ感はこんな感じ。
素材は、ミネルバボックス。オイルをたっぷり含んだ、イタリアの皮革です。
ミネルバボックスの一枚革を贅沢に使ったボディは、柔らかく、しっとりと手にすいつく感触です。
カード
財布の半面には、6つのカードポケットが並びます。
こちらにはクレジットカードや、よく使うカードを入れましょう。カードが顔をだすので、親指の腹で滑らせるようにするとカンタンにカードを抜き出せます。
さらに、反対の面にもポケットが。こちらは、内側に4ポケットあります。
こちらは、カードポケットの手前にお札を入れることになるため、カードが隠れてしまいます。免許証など、「あまり使わないけれど、持ち歩きたいカード」を入れておくと良いでしょう。
ポケットは全部で10。
これを超える枚数は、フリーポケットに収納できます(詳細は、後述)。
お札
4つのカードポケットと同じエリアにお札用のマチがあり、ここに差し込む形になります。
マチは十分で、お札25枚は余裕で入ります(マチのサイズから40枚は入りそうです)。
2cmほど開くことができますから、視認性が良く、取り出しやすい作りです。
メインのお札ポケットは1つですが、フリーポケットをお札入れとして利用できます。
6つのカードポケットの一番後ろがスリット状の幅が広いフリーポケットになっていて、ここにもお札を収納できます。
深さは丁度お札が隠れる位ですから、高額紙幣を入れておく使い方に適していると思います。
ただ、ほとんどマチがありません。
お札を入れるなら5枚程度でしょうか。
(もっと入りますけど、財布が膨らむのでオススメしません。)
ここにはお札の他に、カードも入ります。
上述のカードポケットに入りきらなかったものはここに入れることになります。
コイン
金色のファスナーは滑りがよいためストレス無く開閉できます。
このファスナーの内部がコインポケット。
財布の半面をまるまる使っていますから、たくさんの硬貨を収納できます。
また、両端とも革が織り込まれている構造ですから、両端ともガバッと大きく開きます。
ですからコインが探しやすく、取り出しやすいんですね。
内部にはポケットが1つあります。
ほとんどマチがありませんし、用途はレシート入れに限られると思います。
なお、コインポケットの内装もミネルバ・ボックスを贅沢に使っています。
フリーポケット
内側に大きなフリーポケットが1つ。
上述したように、お札を入れても良いでしょう。
私は高額紙幣をこちらに入れて使っています。
(私の使い方だと、1万円札は最大3枚のため、十分収納可能です。)
また、外側にもポケットがあります。
こちらも広く取られているので、何でも入ります。深さはお札が丁度隠れるくらいです。
マチはありませんが、チケットやレシート、領収書などを収納するスペースとして使えます。
財布を開かなくてもアクセスできるのは便利ですが、留めるものが無いため長時間の保管には向きません。
そのため、新幹線や飛行機のチケットのように、閉まってから出すまでの間隔が短いものを入れておくのが便利かつ安全だと思います。
特徴
全面ミネルバ・ボックスの贅沢な作り
ミネルバ・ボックスはイタリアの革を作るメーカー、バダラッシ・カルロ社の代表作です。
シボのある表情が特徴です。
財布を使っていると意図せず爪で引っ掻くことがありますよね。
ミネルバ・ボックスはそういった小さなキズが目立たないというメリットがあります。
(ミネルバ・リスシオやブッテーロといった革はハリがあるため、傷が目立ちやすいです。)
ミネルバ・ボックスは、タンニン鞣し製法で作られ、染色染された革。
ですから、使い込むうちにタンニンによる色の変化を十分に楽しむことができます。
参考:ブランデーカラーの経年変化
また、オイルが十分に染み込んだ革ですから、基本的にメンテナンスが必要ありません。
時間とともに、財布の内部のオイルが表面に少しずつ出てくるため、徐々に艶が生まれます。
人の手には少量の油が付いていますから、財布に触れることで適度な油分補給がされます。
ですから、追加でオイルやクリームを塗りこむ必要がありません。
つまり、何も気にせず使い続けるだけで、ミネルバ・ボックスは艶を生み、色も深みを増して使い手だけの色に経年変化していくことを楽しめます。
この財布のロゴは財布の内側に1箇所。ブランド名が素押しされています。
上質な革ですから、簡素な表現で十分なのです。
ミネルバ・ボックスの香りでしょうか。ずっと嗅いでいたくなるとても良い香りがします。
(ミネルバ・リスシオの財布とも違う香りです。)
高品質
私は財布が好きで、多くの財布を持っています。
マルティーニ・オーモンドウォレットは、私のコレクションの中でも最高品質と言って良い出来栄えです。
縫製
マルティーニ・オーモンドウォレットは薄い革を貼り合わせた後に縫製されています。
財布の外装、内装ともにステッチが見えますが、等間隔かつ真っ直ぐに縫われていてとてもキレイです。
角の処理も素晴らしいです。
コーナリングの部分は、革があまるため、ひだ状に寄せています。日本の伝統技法のひとつ、「菊寄せ」ですね。放射状に寄せるように折り込まれた表面はなめらかで手触りに違和感を感じさせません。
カバンや海外メーカーの財布ではあまり重視されていない部分ですが、目に入る部分ですし、コーナーの仕上がりの良さは満足感に繋がるポイントです。
普段は気にかけることが無いかもしれませんが、一つひとつ手間をかけている証です。
長く使うための工夫が施されている
カードポケットの隠れた機能性
目に見える部分はミネルバ・ボックス。
カードポケットに指を入れてみると分かるのですが、内側はハリのあるサラサラした革になっています。
実はカードが触れる内装はブッテーロを使っています。
ブッテーロは牛の肩を使った革で、その特徴は丈夫でハリがあること。
ブッテーロのハリを活かすことでカードポケットにテンションがかかり、しっかりとカードを支えてくれます。
ミネルバ・ボックスのみでカードポケットを作ると柔らかすぎるためでしょう。
目に見えない部分にもかかわらず、裏側にも手間を惜しんでいないのです。
財布を長く使ってもらいたいという作りての愛情を感じますね。
つまり、
ミネルバ・ボックスの美しさと手触りを堪能でき、使いやすく長持ちするカードポケットに仕上げられています。
細部のコバ処理
コバは財布の寿命を決める大事な工程です。
財布は使い続ける中で、服やカバンとのスレが起きますから財布の端は少しずつダメージを受けます。
コバ仕上げされていない場合、そこからひび割れや破れといった症状が起こりやすいのです。
コバでガードされることで革本体にダメージが伝わらないため、長く使うことができます。
また、コバにダメージが出てきても、コバを磨き直すことで新品同様のコバに生まれ変わります。
見た目のキレイさも素晴らしいです。
革を縫い合わせた部分は、その接合面がわからないような一枚革に見えるように仕上げられています。
カードポケットの入り口もシッカリとコバ処理されています。
安価な財布ではコバ処理されていない部分ですね。
まとめ
ココマイスターは多くの財布を出しているため選ぶのが大変だと思います。
その中でなぜ、マルティーニ・オーモンドウォレットを選ぶ必要があるのでしょうか。
私の場合はミネルバ・ボックスという革が好きだったからです。
しっとりとした感触、シボが生み出す柔らく繊細な表情は、ミネルバ・ボックスでしか楽しむことができません。それを長財布で味わうというのは最高の贅沢です。