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リュテス コインケースのレビュー。イタリアのオイルレザーのエイジングを楽しめる、最高品質のコインケースの使い勝手、特徴、メリット・デメリット

高品質なレザープロダクトを作る革工房、リュテス(Lutece)。

オーダーしたコインケースが届きました。ご紹介しましょう。

特徴は以下のとおり。

  • コインケース
  • 使いやすい
  • コインがたっぷり入る
  • ユニークで美しいデザイン
  • 素材はイタリアレザー、ミネルバリスシオ
  • 色ツヤがグングンと変化するエイジングを楽しめる
  • 細部まで丁寧に作り込まれた、トップクラスの品質

本ページではリュテス コインケースの使い勝手、特徴、メリット・デメリットを分かりやすく解説します。

スペック

ブランドリュテス(Lutece)
商品名コインケース
収納力★★☆☆☆
お札入れの数0
お札の枚数0
コインの枚数20〜25枚
カードの枚数0
サイズW80×H66×H18mm
重さ31g
素材ミネルバ・リスシオ

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動画

ユニークなカタチ、開け閉めするときの動き、使いやすさ。ミネルバの色・質感など、ご紹介しています。オマケにミネルバの他のカラーのエイジングも。

リュテス コインケース。ミネルバを贅沢に使った美しい財布の使い勝手、特徴について

カタチ、構造

手のひらに収まるサイズ感のコインケースです。

すっぽりと多い隠せるほどに小さい。

素材はミネルバ・リスシオ(後述)。色はパパベロ(赤)でオーダーしました。

一枚革でぐるりと巻いた構造。コロンとしたフォルム。可愛くなり過ぎない、それでいてキリッと締まりしぎない、バランスの取れたルックスです。男性も女性も気に入るフォルムだと思います。

カタチは長方形です。

カードと比べてみると、小ささが際立ちますね。

パット見では、他ブランドもラインナップしているコインケースのカタチ、「ボックスタイプ」に見える。

けど、リュテスのコインケースは他のコインケースとはまったく違う。リュテスだけのユニークな逸品です。

ボタンで留めるつくり。アイコン的な意味もあって、自然と指を添える部位がわかる。後述しますが、革の断面もなめらかに処理されているので触れたときの手当たりも優しい。

指を添えてスナップきかせると、パチリと外れます。良い音。

オーソドックスな財布では、コインの収納スペースは「折りマチ」がほとんどですね。

一方、リュテスのコインケースは一般的なマチとは異なる。波のようにうねるマチです。なだらかなカーブは見た目が美しいだけじゃない。写真では伝えにくいのですが、財布を開くときにマチもなめらかに動き、大きく開口するんです。

マチが少しずつ開く。

大きく開く。

横から見ると「V字型」の収納スペースになっていることが分かります。リュテス コインケース独自の構造です。

背面にはスリット状のポケットがある。ここはレシートとか、たくさん折りたたんだお札が入ります。

使い勝手

カード

カードは収納できません。リュテスのコインケースは、カードよりも小さいのです。

お札

お札は収納できません。何度も折りたたんだら入るけど、手間がかかるので実用的ではないです。

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コイン

「コインが使いやすいこと」は、コインケースの本質です。

結論から言うと、リュテスのコインケースは極めて使いやすいです。

17枚準備しました。

ガバッと口が開くから、コインが収納しやすい。ジャラリと流し入れることができる。

まとめて入れることもできる。

コインが見やすい。

マチを横に広げると、もっと見やすくなる。

もちろん、取り出しやすい。

逆さにすると、まとめて取り出すこともできる。

収納できる量は20枚〜25枚くらい(500円玉がたくさんだときついけど)。ラウンドしたフォルムなのは「空洞となったスペースにコインを閉じ込める」ように作られているから。たくさん収納してもほとんどカタチが変わりません。

25枚以上入れることもできるけど推奨しません。閉まりにくくなるし、財布に負担がかかる。入れれば入れるほど重くなる。携帯性も損なわれてしまいます。

一般的なコインケースの収納量は20枚くらいですので、リュテスのコインケースはそれ同等か、ちょっと多いかくらい。ちなみに、コインが見やすく取り出しやすいため、コインが15枚を超えることはほぼありません。お会計のとき、端数をコインで出すなら10枚前後をキープできるはずです。

レシートなど

スリットにレシートなどを収納できる。マチのないスリット構造のポケットだから、数枚が限度ですね。

ちなみに、カードは入りません。お札は2つに折っても入らないです。お札は、3回折ると入りますが、出し入れが面倒です。本作はコインケースとして使ったほうが良いと思います。

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特徴

ミネルバ リスシオを贅沢に使用

イタリアのタンナー、バダラッシカルロ社のオイルレザー。ミネルバリスシオ(Minerva Liscio)が使われています。大好きな革。

色は「ハバネロ」でオーダー。なかなか珍しい色です。リュテス以外では取り扱いが少ないですね。ミネルバは20アイテムほど持っていますが、ハバネロは初めて。

マットな質感です。スムースレザーなんですけど、ロットによっては微細なシボがあったりもする。染料仕上げの薄化粧ですから、小さなキズやシワもあるかもしれない。

明るい空間だと、色味が違って見える。少しポップな印象に。

極めてスムースな肌目で、手触りはサラリ。触れても凹凸は感じられません。

内装も外装と同じ素材。ミネルバ・リスシオが使われています。本体は2枚の革を貼り合わせて「革の裏面」が見えないように作られています。見た目が美しくなるだけじゃない。ハリ・コシが増すので長く使える製品になります。

ちなみに、ミネルバでオーダーしましたが、プエブロという革でもオーダーできます。プエブロは表情が面白い革です。

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エイジングを楽しめる

ミネルバは世界一のエイジングを見せてくれる革です。
マットな質感、サラリとした手触り。「革のエイジング」が好きなら、はじめてミネルバを見たとき、面白みを感じないかもしれない。

でも、これは最初だけ。色ツヤがグングンと変化する。

別のカラーのミネルバ(オルテンシア)ですが、2年経過したBeforeAfterをご紹介しましょう。

新品のとき。
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使い込むことで、色はグッと深くなり。

光沢が出てきます。手触りもマットからキュッとした感じになる。一切オイルやクリームのメンテナンスをしていないんですよ。

参考。ミネルバ・リスシオ(ナポリカラー)のエイジングです。

100日使用。ミッレフォリエ ミネルバリスシオのエイジング

ミネルバのハバネロがどのように変化するのか、とても楽しみです。

豊富なカラーラインナップ

リュテスのコインケースは様々な色がラインナップされています。

色の変化を楽しみたいなら、黒以外がおすすめ。黒はツヤは出るけど、色の変化はほとんど分かりません。言い換えると色の変化を出したくないなら、黒を選ぶとよいでしょう。

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革の美しさをしさを堪能できる

ぷっくりとしたボディと同じ色のボタン。「くるみボタン」という仕立てです。薄くスライスしたミネルバをボタンにカバーして、貼り付ける技法です。

ボタンの丸みとミネルバがあいまって柔らかさと美しさが生まれる。シワのない表情を作るために、革をピンと伸ばして貼り、革のフチがはみ出ないようにボタンの裏側に隠す必要がある。高価な革製品でしか見ることができないのは、技術と時間が必要だからです。

機能的にも意味がある。凍えるような寒い冬も、ヒヤリとしない。触れるのは革だからです。

革で包まなければ、ボタンの頭(金属)が見える。そこに目が行きやすい。くるみボタンにだって目が行くけど、ボディと一体感があるから革に集中できる。あと、やっぱり可愛いんですよ。

リュテスだけの機能美

ミネルバリスシオのハリで生み出した、美しいカーブライン。流麗なカーブが、うねるように稼働する。開くたびにワクワクする。

機能的にもすごい。革のハリによって、ポケットが広がりやすいのです。

美しい財布がある。機能的な財布がある。でも、美しさと機能性を合わせ持つ製品はほとんどない。リュテスのコインケースは特別です。

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パーツ、素材へのこだわり。

リュテスは革以外もすごい。

高級ホック

PRYM社の高級ホックが使われています。ゴールド。金ピカじゃない。鈍い光沢があります。

反対側の凸パーツも美しい。真鍮を削り出したパーツです。たぶんこちらもエイジングする。アンティークな色に変わっていくはずです。

細部の仕立て

リュテスの美しい仕立ては、小さなコインケースでも堪能できます。

コバ

断裁した革の端(フチ)は、わずかに丸みがある。最上級の磨き仕上げです。つるりとした質感で手触りも優しい。

コバは黒に近い。染料が使われているのでしょう。光沢のある黒が、リスシオの赤とのコントラストを楽しむことができる。美しい。

ステッチ

均等で美しいステッチワークもリュテスの特徴。手縫いなんです。

糸色は青っぽい色です。ハバネロとのコトントラストを楽しめる。細かいピッチで縫われています。糸の光沢は控えめ。リネンの糸かな。

革と糸の色を合わせることは、革製品のセオリーなのかもしれない。革の美しさを邪魔しないし。ステッチの乱れがあっても誤魔化せる。

しかし、リュテスのコインケースはコントラストが出る組み合わせにしている。手縫いによって美しい糸目を作る技術があるからでしょう。リュテスは職人の集団ではありません。一人の職人さんが作りあげる個人工房だから、スキル差がない。作り手によって見栄えが変わってしまうこともありません。オーダー後、手に入るまで納期はかかるのがデメリットといえるかもしれません。

手で触れると糸目を感じることができる。凹凸が一定。高度なハンドステッチの証です。

捻(ねん)

コバとステッチの間に引かれたラインを捻(ねん)といいます。キリッと締まるルックスになるし、コバも丈夫になります。

床面の処理

革の裏面を「床面(とこめん)」といいます。ミネルバの床面は、繊維が毛羽立ちがち。

しかし、リュテス コインケースの内側の床面は、スムースで光沢がある。床面をスムースに加工しているからです。革は部位によって繊維密度が異なるため、均等にスムースにするのは難しい(ムラになりやすい)。サラリとした手触りと光沢を出すために、手間がかけられています。

なお、本ページでご紹介しているコインケースはマチが床面ですが、オーダーメイドではマチにも革が貼られる贅沢なつくりにできるようです。

ロゴ

ブランドロゴがあるのは内装だけ。ひっそりと型押し。金箔でも銀箔でもない。上質な素材、細部のコダワリによって、小さなコインケースでも極めて美しいプロダクトになる。ゴテゴテとした装飾も、ロゴを目立たせる必要もないのでしょう。

本作がリュテスの製品であることも主張する必要はありません。作ることができるのはリュテスだけだからです。

あとがき

Lutece(リュテス)はメジャーなブランドではないと思います。所有することを自慢するブランドでもないでしょう。

でも、ユニークで美しい。使いやすい。エイジングも楽しめる。さらに使いやすくて上質なコインケースをお探しなら、本作以上のものはなかなかありません。おすすめです。

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