革財布との付き合いもシンプルに。メンテナンスを最小限にできる財布の特徴

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革で作られたすべての財布に手入れが必要なのでしょうか?
結論からいうと、オイルを含んでいて、コバ処理がされている財布であれば、ほぼメンテナンス不要です。

今回は、財布のメンテナンスについて記事にします。

オススメは手入れの不要な革財布を手に入れることですね。

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なぜ革製品を手入れする必要があるのか

まずは、どういった革製品にメンテナンスが必要なのかを知りましょう。

革でできたカバンと靴を例にします。

これらのアイテムは手入れが必要です。
財布と違って、面積の大部分が空気にさらされます。
そのため、革の油分がどんどん無くなってしまいます。

例えばカバンに多いのは、ハンドル部から経年変化が見られること。
ハンドルは人が握る部分ですから、使っているうちに手の油が革に移ります。
その油分が補給されるため、ハンドルから色が変わっていくんですね。
カバンの経年変化 ハンドル部

一方で、カバンのボディ部は手で触ることが少ないため、手入れが必要です。

手入れをサボると表面から油分が無くなっていきます。
結果、ダメージを受けやすくなります。
モノが擦れたときに深い傷になりやすいですし、毛羽立ちが発生しやすくなります。
特にスレが発生しやすいカバンの端などですね。カバンの経年変化 端

靴も同様です。
空気や砂利などで傷がつきますし、雨風にさらされることが多いもの。
手で触れることがほとんど無いため、手入れをしないと汚れが目立ちますし、輝きが失われていきます。

まとめてみましょう。
普段の利用において油分が無くなっていく革製品は手入れが必要。
手入れすることで綺麗、かつ長く使えるようになるのです。

では、財布はどうでしょうか?

基本的には不要です。

革財布はメンテナンス不要

カバンとの最も大きな違いはなんでしょうか。
財布はその面積のほとんどを手で触れるということです。しかも、毎日です。

もうお気づきかもしれません。
普通に使っていれば手の油が財布に移るため、油分保護を目的とするクリームでのメンテナンスは不要なのです。

例えば、自動車の革ハンドルも同じです。
ハンドルにクリームを塗ったりしませんよね?

塗らなくても、普段の利用でハンドルに艶と輝きが生まれてくるのです。
これも手からの油分が時間をかけてハンドルに浸透しているからです。

財布に汚れが出てきた場合に、乾拭きする程度で十分なのです。

メンテナンス不要な財布の見分け方

多くの方が3年以上、財布を使うと思います。
その間なるべく手入れをしなくてすむ財布の特徴を挙げます。

油分をたっぷりと含んだ革を使っている

  • ミネルバ・ボックス
  • ミネルバ・リスシオ

これらミネルバシリーズの革は牛脚油がしっかりと浸透された素材です。
革財布は使っているうちに内部から油がゆっくりと外に出てきます。
追加で油を塗りこむ必要がありません。

ヌメ革のように1から自分で育てる革はオイルが少ないのですが、前述のとおり毎日手で触るはずですから問題ありません。

革の表面にカサつきや乾燥を感じたときにのみ油分を補給してあげればOKです。

コバ加工がしっかりされている

革の端はもっとも擦れる部分で、その部分を補強仕上げしているのがコバ加工です。
キレイな見た目になるはもちろんですが、接触部の毛羽立ちや擦れから守ることで長く愛用できる製品に仕上がります。

コバ加工ありがこちら。safuji コバ仕上げ
側面の革が切りっぱなしになっておらず、磨かれているのが分かるでしょうか。

一方、コバ加工なしがこちら。財布 コバ仕上げ無し

手間が掛かる工程ですから、安物の製品はコバ仕上げしていない部分があったり、していても磨かずに液体を塗っただけのものがあります。

残念なことに、コバの仕上げについては財布のページを見ても紹介していることがほとんどありません。

店頭で手にとった時は是非チェックして欲しいポイントです。

コバ加工されている財布は、コバが傷んできたら治すことができます。
(コバ加工されていなければ、そのまま製品のダメージになるため長く使うことが難しいのです。)

コバの再加工はお店でもやってくれますし、自分ですることもできます。
男性であれば革靴のコバも気になるところでしょうから、1セット持っておいても良いかもしれませんね。

ちなみにコバ加工で特に評価されているのがWILDSWANDSというブランドです。
目にする機会があればコバを確認してみてください。

染料仕上げの革を使っている

染料仕上げは、革の染色方法の1つです。

革の経年変化を楽しみたい人には必須な項目です。
簡単にいうと、革そのものにゆっくりと色を浸透させていく手法で革本来の表情を活かしたものです。どのような革も多少は傷が付いているのが普通ですから、血筋や傷などが見えやすい製品になります。傷が少ない綺麗な革だからこそこの仕上げができるのです。
革の経年変化が楽しめる染め方です。

対する顔料仕上げは革の革の表面に色付するように染色したもの。
こちらは傷が隠れるため均一な表情の製品に仕上がりますが、変化を楽しむことができません(新品のように綺麗な発色が続きます)。
考えてみれば当然ですが、染料仕上げができない傷のある革はこちらに回されるでしょう。

3年強ほど使っているのがこちら。
顔料染のため、ビビッドな赤い発色がキレイです。
また、汚れにも強いため、濡らした布などで気にせずにゴシゴシと拭くことができます。
(色落ちもほとんどしません)

一方、革の剥がれが起きやすいのです。
染料にもよるのですが、太陽光が含む紫外線に弱いものもあり、長く使うのが難しい仕上げです。
財布 顔料染の剥がれ

革の変化を楽しみたい方は染色仕上げの財布を選ぶべきだということですね。

例を挙げると

  • ミネルバ・ボックス
  • ミネルバ・リスシオ
  • ブッテーロ
  • コードバン

といった高級な素材は、化学薬品を使わない染料仕上げされています。
しかもタンニン鞣しですから、とても味のある経年変化を楽しめます。

お店で買うときは店員さんに聞けば教えてくれます。選ぶ際のポイントですね。

財布がシンプルな作りであること

財布にはボタンやファスナー、ときにはナイロンといった素材が使われます。
財布に使われる部品や素材が多いほどメンテナンスが必要で難しくなります。

例えばファスナー式の財布は、財布の開閉によりどうしてもファスナーテープの摩耗が進みます。これは革よりも丈夫ではないため、早く寿命がくるんですよね。
もちろん、修理はできますが、メンテナンスフリーな財布を押したいわけです。

結局のところ部品が増えれば増えるほどメンテが必要になります。
部品が少ない財布は長持ちしますし、メンテナンスもし易いのです。

その筆頭が所作の財布です。1枚の革と1つのボルトで作られているため、ボルトを外すことで1枚の革の形に広げることができ、全体のクリーニングやメンテナンスが非常にし易いのです。

メンテナンスが必要になりそうな財布

逆にどういったときにメンテナンスが必要になるのかを考えてみましょう。

使わない期間が多い

財布をいくつも持っていて、使い分けている人が気をつけるポイントです。

保管場所によりますが、湿度が60%を超える場所に長期間置いておくとカビが繁殖します。
長期間使わない場合は、クリームを塗ったうえで、湿度60%以下の環境で保管しましょう。
ちなみに湿度が45%以下は低すぎて乾燥が進みます。

保管場所の湿度に応じて定期的に手入れしてあげましょう。

コバ加工が無い

コバが加工されていないと、その部分が擦れた時にそこからダメージが広がっていきます。
コバ加工無しのダメージ
いったん写真のようなダメージを受けると自力で元に戻すのはとても難しいです。

一番の対策は、コバ加工されていない財布を買わないことです。

まとめ

どの項目も楽に革財布を扱うためのポイントです。
これから購入される方は、是非こういった部分をチェックして購入してみてください。

ちなみに、かつお尻ポケットに入れ、ほぼノーメンテナンスの財布がこちら。
ブッテーロ素材のエムピウの財布ミッレフォッリエです。ミッレフォッリエ サイズ
何度も落としたので傷はありますが、深く透明な色に変わり、艶も十分に出ています。

経年変化を楽しみ、長く使いたいなら上質な財布を手に入れることが最適なのです。

以上、革財布との付き合いもシンプルに。メンテナンスを最小限にできる財布の特徴……でした。

by カエレバ

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