BAHARI(バハリ)は、ガルーシャ(エイの革)を得意とするブランド。
パールのように輝くアイテムは、美しいものばかりです。
BAHARIは、さまざまなカタチの財布をラインナップしています。
使い勝手も違うため、目移りしてしまうかもしれませんね。
そこで本ページでは、「BAHARIの財布、全ラインナップ」を紹介します。
実際に使ってみたユーザーの視点で、その特徴、メリット・デメリットに鋭く迫ってみたいと思います。
BAHARIの財布を検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。
BAHARIの特徴
ここではBAHARIのアイテムはの特徴を押さえてみましょう。
ガルーシャを贅沢に使ったアイテム
BAHARIの最大の特徴は、素材にあります。
「ガルーシャ」を使っていることですね。
ここでは、その特徴をご紹介していきます。
エキゾチックレザー
ガルーシャは「エキゾチックレザー」のひとつ。
まずは、エキゾチックレザーとは何か、を押さえてみましょう。
まずは、一般的な革について。牛革を例に、見てみましょう。
牛は、世界中で食べられるわけですから、その副産物である牛革がよく作られます。(豚、羊なども、同じ理由でリーズナブルな価格でゲットできるわけです。)
一方、ヘビ、ワニ、エイなどは、食用としてはメジャーではありません。貴重で、革の生産量も少ないのです。これらの動物から作る革を、「エキゾチックレザー」といいます。
エキゾチックレザーは、素材をそのまま活かすものばかり。
たとえば、ワニ革(クロコ)は、 ゴツゴツとした立体感ある表情が特徴。力強い個性がハッキリと見てとれる革です。
「一般的ではない独特の風合い」から、「エキゾチックレザー」と呼ばれます。
BAHARIの使うエキゾチックレザーは、「エイの革(ガルーシャ)」です。
17〜18世紀ごろ、フランスではエイ革が宝飾品に使われはじめたのだそう。そのときのフランスの職人「ジャン・クロード・ガルーシャ」氏の名前を取って「ガルーシャ」と呼ばれるようになったそうです。
ガルーシャの特徴
特別な魅力を持った素材です。
ざっと特徴をあげてみましょう。
- 美しい表情
- つるりとした質感
- 固くて丈夫
- キズや汚れに強い
美しい表情
ワニ革などは、ウロコの大小が異なるため、左右の均一感を出すのがとても難しいものです。
一方、ガルーシャの表情は、ほぼ左右対称。
ビーズの大小が並んだ均一の美しさがあります。エキゾチックレザーの中でも、バツグンの美しさを誇るのは、この均整なルックスのおかげでしょう。
ガルーシャの中でもひときわ目を引くのが、中央に位置する「大きなビーズ」。
これは、「スターマーク」や「天眼」と呼ばれるもの。エイ1匹につき、1つしか取れない希少なピースです。これもまた、ガルーシャだけの持ち味です。
BAHARIのアイテムは、スターマークが中央に見えるように、デザインされています。小さなアイテム、たとえばコインケースや、名刺入れでさえ、貴重な部位を使った、贅沢なつくりなんですね。
つるりとした表情
もともと、エイの皮はザラザラとした、とても硬い素材です。
BAHARIはこの表面を、研磨(ポリッシュ)し、磨きあげることで、光沢とツルリとした表情を作り上げています。
固くて丈夫
ガルーシャの質感は、とても不思議です。
ひとつひとつのビーズは、ハリがあり、カッチリとしています。ルックスも、「革」というより、「鉱物」に近い印象を受けるかもしれません。
表面は硬い。しかし、ギュッと握ると、ぐにゃりと曲がるのです。やはり「革」です。
ビーズ状のツブは、革と密着しているため剥がれ落ちることはありません。財布のように、毎日持ち歩き、ときには落としたりするアイテムでも、その均整な表情が崩れることはないのです。。
凸状のビーズの正体は、人の骨と同じ「リン酸カルシウム」。 とても固くて丈夫です。
身近なアイテムとしては、「ワサビおろし」に使われてきました。
均等に並んだ凸ツブが、目詰まりなくワサビをすりおろすのに適しているからでしょう。ゴシゴシと何千回もこすっても刃こぼれしない、とても丈夫な革だということです。堅牢さの裏付けとして十分ですね。
ただ、実は、この「丈夫さ」がクセモノ。
ツブが、ランダムに並んでいるのが伝わるでしょうか。
「ミシンを通す箇所」を削らないと、真っ直ぐに縫い合わせることができないのです。加工せずに、ミシンを使うと、針が折れたり、糸が切れたりしまうそう。職人泣かせの革なんですね。
そのため、日本では縫製できる職人がほとんどいません。ガルーシャのアイテムを目にすることが少ないのは、作り手がとても少ないからなんですね。
汚れにくい
キズや汚れに強いのもメリットです。
規則正しく並んだビーズは、小さなウロコの集合。
汚れに強く、ゴミが付いてもかるく拭くだけでOK。芯部にまで及ぶことがありません。
また、水に濡れても革の芯部にまで浸透することがないため、雨の日にも気軽に使えます。(牛革のように「水染み」になることがありません。)
一般的な革財布のような、気遣いは不要。 エレガントな装いとは裏腹に、あらゆるシチュエーションで、ガシガシ使える財布なんです。
ガルーシャのお手入れ
難しいメンテナンスは必要ありません。
ガルーシャそのものが、硬さ、しなやかさをもち、あらゆるキズや汚れを受け付けないからです。 むしろクリームなんて塗らない方がいいんです(ハリが弱まり、色味が変わってしまう)。
たまに、乾拭きしてあげるくらいでOKです。
タイ製の上質なつくり
BAHARIのアイテムは、ほとんどがタイ製です。
昔からエイの加工を続ける、腕の立つ職人がタイにたくさんいるからです。 (日本にはほとんどいません)
熟練の職人技術で、BAHARIのアイテムは一つひとつハンドメイドされています。
少し、海外製品の話をしましょう。
日本で販売されている、海外製の財布は高品質です。
理由はカンタン。
日本人の求める品質基準が、モノスゴク高いから。
検品で、ステッチやコバの処理などがチェックされ、日本人が納得するレベルに満たない製品は、市場に出回らないんですね。 (日本人のメガネにかなうアイテムだけが、バイヤーによってセレクトされるからです)
そして、BAHARIのアイテムも、基準をクリアした高品質なものです。
ステッチはまっすぐで。
コバはキレイに処理されています。
日本人の、品質に対するコダワリが、十分に見て取れます。
本場、タイの財布と比べて、ダントツに高品質と言えるでしょう。
私はタイに、よく行きます。タイはガルーシャの本場。ですから、高級ブティックの通りでは、エイ革のアイテムをよく見かけますが、縫製やつくりに満足できるものはあまり無いのです。
たとえば、こんな感じ。ステッチがガタガタ。美しくない。
ガルーシャは丈夫な素材です。何年も使うはず。だからこそ、丁寧なつくりのものを選びましょう。
BAHARIの美しさのヒミツ
BAHARIの、ガルーシャは一味違います。
ガルーシャの表面を加工することで、BAHARIだけの美しい表情を作りだしているのです。
パール加工
軽くポリッシュし、表面をなめらかにしたうえで、パールをかけた加工。
ガルーシャのビーズは大小さまざま。
このサイズの違いと凹凸によって、それぞれのビーズが光を放つように輝きます。
ポリッシュ加工
表面をポリッシュすることで、なめらかにし、光沢を表現したモデル。
さわるとツルリとするのは、この加工のおかげです。
パール加工と、比べてみるとこんな感じ。
パール&スパークリング
パール加工にさらに、ラメをほどこしたもの。
より輝きが増すので、あらゆる空間で目立ちます。
パール&スパークリング&エアブラシ
デザイン性を高めたモデルがこちら。
職人がエアブラシで、デザインを施しています。
ユニークなルックスのが多いので、人と違うものをお求めの方におすすめです。
BAHARIの財布。全ラインナップ
カタチごとに、BAHARIの財布を見ていきましょう。
それぞれ、加工やカラーの違うものがラインナップされています。
札入れ
札入れとは、コインの収納スペースがない財布のこと。
つまり、お札とカードだけを持ち歩くことに特化したカタチの財布です。
シンメトリデザインの内部は、カードが2枚ずつ収納でき、その裏側にもカードポケットが備わっています。
札入れは2層タイプ。お札だけでなく、商品券やレシートも分けて収納できるため便利です。
札入れのデメリットは、コインを持ち歩けないこと。コインケースを別に持つ、コインは使わないという方におすすめの財布です。
一方、メリットは、ダントツに快適なこと。
コインの収納を諦めることで、もっともスリムに、軽い財布にできるわけです。
スーツの内ポケットはもちろん、あらゆるスペースで場所をとりませんから、もっとも持ち歩きに適したタイプです。
このスリムさとガルーシャが相まることで、郡を抜いた美しい財布に仕上がっています。
(個人的にはBAHARIの財布の中で、もっともエレガントさを感じられる一品です。)
コインケース
小さなラウンドファスナータイプ。
コイン、お札、カード。これらのすべてをコンパクトに持ち歩きたいならこちら。
手のひらに収まる小さなサイズのため、どこにだって快適に持ち歩くことができます。
三つ折りミニ財布
カード、コイン、お札。このすべてを収納できて、使いやすいものが欲しいなら、本作がいいかな。
コインケースと比べて、お札を折らずに収納できますし。
コインだって使いやすい。
小さな財布をラインナップしているブランドは、たくさんあります。
しかし、「使いやすくて、小さい財布」となると、ほとんどありません。
ミニ財布
手のひらに収まるほどにコンパクト。
カード、お札、コインをを分けて収納できる財布です。
中央のスリットがいい。見やすくて、取り出しやすいです。
ミニL字ファスナー財布
いわゆる「ミニL字ファスナー財布」にカテゴライズされます。
コンパクト&スリムで、携帯性に優れる財布。
ガルーシャの質感を小さくても堪能できます。
L字ファスナー長財布
お札、コイン、カードをスリムに携帯できる財布。いわゆる「L字ファスナー長財布」にカテゴライズされる1品です。
ラウンドファスナー
コの字型のファスナーで、しっかりと留める長財布タイプ。
ガルーシャの一枚革を、大きな面で採用しているため、迫力と美しさはNo1です。
デメリットは大きいこと。
一方、コイン、お札、カードの収納力はダントツです。たくさんのお金やカードをひとまとめにしたいなら、ラウンドファスナーをおすすめします。
あとがき
美しい素材、ガルーシャ。
BAHARIのデザインと相まって、グッと特別なアイテムに仕上がってます。
はじめてのエキゾチックレザー、はじめてのエイ革であれば、一度手に取ってみてはいかがでしょうか。