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財布がメイドインジャパンであることの意義や長所はどこにあるのか

当サイトで紹介しているブランドは日本のブランドであり、日本製であることが多いです。
(ベルロイを除く)

今回は財布がジャパンメイドであることについて考えてみました。

日本人が求める品質は高い

日本製。
この言葉に求めるものは品質でしょう。
では品質とはなんでしょうか。
それは、使い手の満足度だと思います。

例えば自動車で考えてみましょう。
軽自動車に求める品質とレクサスに求める品質は違うのです。
これはユーザーの中にこの価格帯であればこれくらいの機能があって当然だ。という暗黙、または知覚している要求があり、それを満たしているかどうかなのです。
そして、品質は価格に密に連携しています。

日本製のものは高い。
それでも購入するのは、ユーザーが価格に見合う品質を持っているはずだと信頼するからです。

日本で手に入るメイドインチャイナの品質は高い

品質の悪い製品はメイドインXX? と聞かれたらどの国を思い浮かべるでしょうか。

私は中国です。

中国に行くと分かりますが、2016年の現在も路面店には偽ブランドが並んでいます(上海でさえもです)。手に取るとやはり細かい部分で良くできていない。
革製品であればコバの処理が甘いんですよね。

ところが、日本に住んでいるとそういったことはあまり感じません。
例えばユニクロはそのほとんどの商品が中国製です。
安価な価格帯を維持しつつ、一般の縫製よりも優れた服を販売しています。
これは検品レベルが高く、一定水準を上回るものしか日本に入ってこないようにしているからです。
ユニクロの服において、メイドインチャイナだから買わない。という選択を私たちはしません。
これはdesigned by UNIQLO. maid in china.であれば満足できる品質であることを私たちが知覚しているからです。
このように一般に日本に出回っているメイドインチャイナは品質が高いものが多くなっています。

appleのiPhoneもそうですね。
iPhoneの裏面には全モデルにDesigned by Apple in California Assembled in China.と刻印されています。
その品質については説明するまでもないでしょう。

結局のところ、特定の国が品質の低い製品を作るわけでは無いのです。
品質の低い製品でも満足できるユーザがいる国に、品質が低い製品が入ってくるのです。
(現にタイ人は中国製を避けます。何故ならタイで出回る中国製は品質基準が低いものが多いからです。)

日本のユーザが求める品質が高くなった近年、日本国内で粗悪な商品を手に入れることの方が難しくなっています。

日本人のライフスタイルに合ったデザインができることが最大のメリットである

では検品さえ確かなら、中国でも品質が高い財布が作れるのではないか?と考えるかもしれません。

私の考えは、製造ならいつかできるようになるかもしれない。です。

設計(デザイン)は日本人が行ったほうが良いと考えています。
これは財布の使われ方が国よって大きく変わるためです。
日本でのお会計や財布の特徴を挙げると

  • クレジットカード文化ではない
  • ポイントカード文化である
  • 支払いの前にポイントカードを渡す
  • 複数のカードを渡すことがある
  • カードが身分証明書になる
  • Suicaなどの非接触ICカードを持ち歩く
  • 複数の硬貨
  • 世界でも最長の紙幣(1万円札)

他にもあるかもしれませんが、財布にこれだけの要求があるのです。これは他国と比較しても多いのではないでしょうか。
日本で生活している人だからこそ、良いデザインができるということが容易に想像できます。
特にユーザの使い方も考えて使い勝手の良い財布を作るというのはとても難しいことです。

これこそが、メイドインジャパンの財布が高品質になりえるポイントであり、
ルイヴィトンのように世界中で売られている高品質な財布と勝負できるステージだと思うのです。
例えば、1万円札ギリギリの長さに勝負したsafujiのミニ長財布は日本の革工房だからデザインできたのであり、ルイヴィトンにはデザインできないはずです。

さて、デザインはメイドインジャパンに軍配が上がるとして、製造はどうでしょうか。
大量生産可能なものならできると思います。例えばユニクロのナイロン製の財布などですね。

ところが素材が革になると一気に難しくなります。
イタリアのバダラッシカルロ社と契約し、ミネルバシリーズを輸入できるように流通経路を確保できたとします。
それを財布に仕上げるのに職人の技が必要です。
中国では革製品を作り上げる技術が日本に比べて低いといわざるおえません。
革製品を仕立てるには複数の工程が必要で、その多くは手作業かつ、熟練した技術が必要となるのです。
革の染め方、断裁、縫製、ミシン、手縫い。コバ仕上げなど1つずつの工程でミスは許されず、日本人が求める品質に仕上げるのには職人を育てる必要があります。
また、中国人は給与によって働き場所をすぐに変えるため、安定して働いてくれる職人を確保するのが難しいのです。

こういった課題を解決できればdesigned in Japan. made in China. の時代が来るかもしれませんね。

ちなみに、本当に日本独自の技術であるならばそれは海外に輸出してはいけません。
ジャパンメイドにすることで、独自の技術を守っているというのは長期的に見て理にかなっています。(エンジニアリング業界を見ると技術を盗まれて、さらにその技術で他国が設けていますから目も当てられません。YUHAKUの染色などはその技術が真似されるとブランドにとっては致命的です。)

メイドインジャパンであることの意義

私は日本製の財布を見たとき、この財布が日本で作られた意味は何かということを考えます。
その答えが日本で使いやすい財布。日本の生活に合った財布。
のように背景が汲み取れる財布こそmaid in japanの価値があると思うのです。

そして現にジャパンメイドの財布の多くからそれを汲み取ることができます。

日本の革製品は関税に守られている

蛇足です。

日本に革製品を輸入する際の関税が高い(財布で8-16%)という課題があります。
このため、特に日本製の革(栃木レザーや豚革)を使って海外で作るといったビジネスは難しいですし、だからこそ日本製の革を使ったものはメイドインジャパンが多いのです。

日本の革製品ブランドは少なからずこの関税制度に守られているわけです。
あぐらをかいていると、関税率が変わった時に海外製品にシェアを奪われることになりかねません。
今はネットで海外の製品を買える時代です。
革靴を個人が輸入しないのは関税が30%だからであり、これによって日本のブランドは海外製品と価格のうえでかなり有利な状況におかれています。