ココマイスターは日本の革工房です。
日本の熟練職人を100名以上抱え、欧州の革を中心に財布を仕立てています。
本ページではココマイスターの特徴を紹介します。
取扱う財布の種類
一般的な財布のタイプは全て取り扱っています。
いずれもフォーマルでも利用可能なシンプルな財布が揃っています。
- 長財布
- かぶせ蓋タイプ
- ラウンドファスナータイプ
- 二つ折り財布
- 小銭入れ
革へのこだわり
財布に使われる革はタンナーという革作りを専門とする企業から仕入れます。
ココマイスターは、イタリア、ドイツ、イギリスなどの欧州のタンナーの革を使って財布を仕立てています。
各タンナーの革は伝統製法で時間をかけて作られるため高額になります。
また、流通量が不安定なため、財布の大量生産ができません。
そういったデメリットを補っても利用するのは、そのタンナーの革でなくては表現できない味があるからです。
例えば、イタリアのバダラッシ・カルロ社のミネルバ・ボックスはシボの表情がとても美しい革で、このタンナー以外では味わえない表情です。
このようにココマイスターはその革独自の表現を味わえる上質な革のみを取り扱っています。
どの革もタンニン鞣しされ、染色仕上げで色付けられた革です。
時間が経つことでタンニンの色は深みを増し、元の色味は使い手ごとに異なる味を生み出します。
一般に流通する革の9割はクローム鞣しで顔料仕上げされたもの。これは革が丈夫になり、新品時の発色から退色しないというメリットはありますが、革の色が深みを増すといった育ちを楽しむことはできません。
革による明確なシリーズ分け
タンナーの革にはそれぞれ特徴があります。
ココマイスターは革によって明確にシリーズを分けているため、お気に入りの革があればシリーズから選ぶことができます。
ここではシリーズの概要とオススメを紹介します。
ジョージブライドルシリーズ
イギリスのタンナーから仕入れたブライドルレザーを財布の外側にも内側にも利用したシリーズです。
表面に白く浮き出たロウが特徴です。
ロウは使い込むうちに徐々に薄くなり、その代わりに財布には光沢が生まれてきます。
ココマイスターの革は牛のショルダーを使っているため繊維が高密度で丈夫です。
重厚感を求める方におすすめです。
ブライドルシリーズ
こちらは外側にブライドルレザーを、内側にヌメ革を用いた財布です。
ヌメ革は染色されていないため、革の経年変化が最も大きく現れます。
もともとヌメ革は表面加工がされていないため傷が付きやすいもの。
ですが、このシリーズは財布の内側にのみヌメ革を使用していますから、引っ掻き傷などが起きにくいのがポイントです。
ブライドルレザーのしっかりした重厚感と、ヌメ革のあめ色への経年変化を楽しみたいという贅沢な要望に応えてくれるシリーズです。
コードバンシリーズ
コードバンは、馬の臀部の革です。
コードバンにしか出せない独特な光沢感はとても重厚な印象を与えてくれます。
1頭から取れる量が少ないため、希少な分高価になってしまいます。
私は高いモノが良いとは思いませんが、コードバンの光沢はコードバンでしか味わえません。
光沢のある革が好きな人にオススメのシリーズです。
ココマイスターは2社からコードバンを仕上げています。
1つは米国ホーウィン社のシェルコードバン、もう1つは日本の新喜皮革だと思われます。
(日本では1社のみコードバンを製造しています)
嗜好によると思いますが、ホーウィン社の方が評価されていて高価です。
ナポレオンカーフシリーズ
イタリア産のヌバック革です。
ナポレオンカーフはサンドペーパーで起毛加工したもので、スエードとよく似ています。
起毛した表面は独特のしっとりと手にすいつくような触り心地。
財布の素材として使われることは珍しく、国内ではココマイスターのみです。
使い始めは起毛が目立ちますが、使い込むうちに目立たなくなり、代わりに光沢感が生まれます。
起毛の目立つ初期はカジュアルな印象が強いため、フォーマルには向かないかなと思います。
(経年変化後は良いと思うのです)
パティーナシリーズ
いわゆるヌメ革ですね。
イタリアのタンナーから仕入れたものを使っています。
写真のナチュラルカラーは色の変化が最も顕著です。
6ヶ月の変化はこちら。
こういった経年変化を楽しみたい方にオススメのシリーズです。
最初からスーツに合わせやすい、ブラウンやチョコといったカラーリングも展開しています。
マットーネシリーズ
イタリア バダラッシ・カルロ社のミネルバ・リスシオを使ったシリーズです。
正牛のショルダーを利用していて、なめらかな素材です。
時間をかけて浸透させた牛脚油はオイル分が抜けにくいため、メンテナンスが不要なのも嬉しいポイトです。
マルティーニシリーズ
ミネルバ・リスシオの最終工程で自然な風合いのシボを与えたものです。
大量生産するならば薬品で縮める「シュリンク」加工が採られますが、バダラッシ・カルロ社は揉み加工でシボを施しています。
そのため、ゴツゴツしすぎず繊細な凸凹が表現できます。
最大の特徴はやはりシボのある表情です。初期はマットな質感でしっとりした触り心地です。
使い込むうちに内部のオイルが表面に出てきますから次第に光沢が生まれてきます。
おすすめはメンテナンスフリーの革財布
革のことはよく分からない、面倒な手入れが嫌だという方へはのオススメです。
ミネルバ・ボックスを利用したマルティーニシリーズ。
または、ミネルバリスシオを利用したマットーネシリーズをオススメします。
いずれの革もたっぷりとオイルを含んでいるため、時間とともに革の内側からゆっくりとオイルがにじみ出てきます。そのため、乾燥によるダメージを気にする必要がありません。
また普段の利用で手油が財布に渡っていきますから、メンテナンスフリーな革なんです。
何も気にせず使い続けることで革の経年変化を楽しむことができます。
ちなみに、ココマイスター一番人気の財布はマットーネ ラージウォレットとのことです。
品切れの商品も入荷待ちできる
どの財布も貴重な革の仕入れ量、職人の作業スピードから少量生産となっています。
そのため売り切れている財布もあり、すぐに手に入らない場合があります。
そこで、ココマイスターは入荷待ちサービスを承っています。
公式サイトの商品ページに「販売お知らせメール」があり、登録しておくと、生産完了後にメールが届きます。何度もページを見に行くのは面倒ですから、嬉しいサービスですね。
アフターメンテナンス
ココマイスターの会員サービスココ倶楽部に入会すると永年保証を受けることができます。消耗や利用者の過失以外の破損は基本無料で承ってくれます。
まずはお問い合わせをということですので、フリーダイヤルで相談しましょう。
TEL:0120-827-117
月〜土10:00〜19:00まで受付。
ココマイスターの財布を購入できる場所
2種類の購入方法があります。
1つは公式サイトでのネット通販。もう1つは実店舗での購入。国内で6店舗あります。
全店舗ですべての商品を手にとって触れることができます。
革の違いは文章や画像で伝えきることは難しいので、お近くにお住まいの方は足を運んでみてはいかがでしょうか。
店舗スタッフはすべて正社員です。
私は銀座店に行ったことがありますが、スタッフさんは革に対する造詣が深く、気になっていることやオススメなど何でも相談に乗ってくれました。
なおWebと店舗では別々に在庫管理をしているとのこと。
店舗で売り切れでもWebでは購入可能な場合があります。
例えばお店で気に入った商品の色違いが無くて、Webで買うといったことができるかもしれません。
まとめ
ココマイスターは公式サイトと直営店でのみ販売しています。
(一応楽天でも販売していますが、ほとんど売り切れになっていますし、販売再開メールのサービスが使えません。)
Webサイトでは商品の魅力を詳細に紹介していますので、財布を検討されている方は一度覗いてみてはいかがでしょうか。
財布のタイプごとや、シリーズ(革の違い)ごとにも商品を見ることができますから、革の違いを楽しみながら財布を選べると思います。