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マットーネ オーバーザウォレットのレビュー。美しいエイジングが楽しめるココマイスターの財布の紹介

日本の革工房、ココマイスター。
世界の銘革を使い、日本の革職人がハンドメイドする上質な革製品に定評があります。

本ページで紹介するのは、マットーネ オーバーザウォレット
ミネルバリスシオをイントレチャートで仕立てた、美しい財布です。

ざっと特徴をあげるとこんな感じです。

  • ラウンドファスナータイプ
  • お金もカードもたっぷり入る
  • 使いやすさのキホンを押さえたデザイン
  • イントレチャートのユニークで美しい表情
  • グングンと進むエイジングが楽しめる
  • 日本の熟練職人による、美しい仕上げ

ミネルバリスシオの財布、ココマイスターのマットーネシリーズを検討中の方は、参考にしてみてください。

スペック

ブランドココマイスター
商品名マットーネ オーバーザウォレット
収納力★★★★★
お札入れの数2
お札の枚数40
コインの枚数20
カードの枚数8-14
サイズW195×H100×D25
重さ180
素材牛革(ミネルバリスシオ×ヌメ革)

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使い勝手

マットーネ オーバーザウォレットは「ラウンドファスナー長財布」にカテゴライズされます。

ラウンドファスナーの特徴は、たっぷりと収納できること。
また、ファスナーでぐるりと全方位を留めるため、お金やカードをしっかりと守る安心感があります。カバンの中で逆さになっても、落としても、中身が飛び出すことはありません。

ファスナーは、引っかかりなく、スムースに開閉できます。
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財布を開くと、お札とカードが見渡せるつくり。
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使い勝手をみてみましょう。

カード

マットーネ オーバーザウォレットのカードスペースは以下のとおり。

  • 4 × 2のカードポケット
  • 1 × 2のフリーポケット

財布の両サイドに、ポケットが配置されています。

それぞれ、見ていきましょう。

カードポケット

外側の面に、4つのカードポケットが配置されています。1つずつ専用ポケットに分けられたカードは、見やすく、取り出しやすいつくり。cocomei-overthewallet-dsc04547

一般的なカードより、少し大きめのクオカードもバッチリ収納可能。薄いカードなら1ポケットに2枚入れられます。

革は伸縮するので、馴染んでくれば厚みのあるカードも2枚収納することも可能でしょう。ただ、一度伸びた革は戻りませんから、1ポケット1枚がおすすめです。

フリーポケット

カードポケットの最上段は、フリーポケットです。

仕切りがなく、カードの2倍の長さがあるため、かなり自由度の高い使い方ができます。

  • 新幹線のチケット
  • レシート
  • クーポン

といった、カードよりも大きいアイテムの収納に適しています。

カードポケットに収まりきらなかったカードも収納できます。ポケットが深いため、横に収納すると完全に隠れてしまう。縦に入れた方が使いやすいです。丁度3枚並ぶサイズ感です。
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このフリーポケットも両サイドにあります。

フリーポケットにもカードを入れるなら、14枚のカードが収納できます。十分足りるでしょう。

お札

中央のファスナーの仕切り、この両サイドがお札を入れるスペースです。
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折込マチになっていて、ガバッと開くのが特徴。
お札もパラリと広がるので、見やすくて取り出しやすいです。
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収納量もバツグン。お札40枚は入ります。
といっても、ほとんどの人はそんなに持ち歩かないのでしょうが…。

2層に分かれていますから、使い分けの工夫次第で、使いやすさがグッと高まります。

  • 千円札と一万円札
  • 日本円と外貨
  • お札と商品券

コイン

中央の仕切りが、小銭の収納スペースです。

私の持っているのはマチがないつくり。
といっても収納量はバツグン。

20枚入れてみました。
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オーバーザウォレットはかなり余裕があるので、30枚は入ります。

ただ、個人的には、小銭は15枚入れば十分と思っています。お会計のときにピッタリと払うようにすると、多くても15枚くらいに収まるからです。(私はあまり小銭を多く持ち歩きたくないタイプなのです)。

たくさん詰め込みすぎないほうが、使いやすいですしね。cocomei-overthewallet-dsc04566

なお、2016年モデルからは、コインポケットにマチがつきました。
片方が折込マチになっているので、ガバッと開きます。コインが見つけやすく、探しやすいように改良されています。
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中のつくりはいたってオーソドックス。使いやすさのキホンを押さえた財布ですから、万人が使いやすいと感じるはずです。

特徴

リスシオ × イントレチャートの美しさ

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最大の特徴は、財布のデザイン。
美しいイントレチャート(編み込み)が目を引きます。

財布の外装をぐるりと覆うように、このデザインが施されています。
手で持つところも、一切の歪み無くキレイに編み込まれています。
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外装に装飾は一切ありません。ブランドロゴさえ削ぎ落とした、シンプルな美しさがあります。

リスシオ × イントレチャートの美しさを、最大限楽しめるデザインになっています。

素材の良さ、質の高さで勝負できる、自信の現れでしょう。素材が良い財布に、余計な装飾は必要ないんですね。

日本の職人によって編み込まれた革は立体感があり、すべてが美しく組み合わさっています。ゆるみ・歪みが一切なく、整然と緻密に折り込まれています。
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イントレチャートは革が重なる構造のため、一枚革の財布と比べて2倍の革が必要になります。贅沢なつくりなんですね。

使われている革はミネルバリスシオ
ココマイスターは、マットーネと名付けていますが、色、ツヤ、香り、エイジング。どれを見てもミネルバリスシオです。

ミネルバリスシオは、イタリアの老舗タンナー、バダラッシカルロ社の代表的な革です。

世界中で親しまれているのは、以下の特徴があるからです。

  • 革の風合いを活かした、美しい表情
  • 奥行きのある透明感とキレイな発色
  • ぐんぐんと進むエイジングを楽しめる

丁寧に折り込まれたリスシオによって、独特の立体感を生み出しているのが本作の特徴です。

イントレチャートの凹凸により、光の受け方や反射が微妙に変わるため、立体感のある表情を見せてくれます。
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ミネルバリスシオは極めてスムースなレザーです。なめらかでしっとりと手に吸いつくような触り心地が特徴ですから、一枚革を使った財布がほとんど。イントレチャートで仕立てている財布は、マットーネ オーバーザウォレット以外にはありません。

逆に言うと、リスシオの質感をナチュラルに楽しみたいなら、本作ではなく、一枚革を使ったものをセレクトした方が良いでしょう。

ココマイスターなら、マットーネ・ラージウォレットがそれにあたります。
制作にかかる時間や使用する革の量も少ないため、お値段も安くなっています。

どちらも、素材はミネルバリスシオですから、好きなデザインで選ぶことをおすすめします。

エイジングを味わえる、本物の革財布

リスシオは、グングンとエイジングが進みます。色味は深くなり、ツヤが出てきます。

新品時はこんな色でしたね。
マットーネ オーバーザウォレット

約一年使ったものがこちら。 cocomei-overthewallet-dsc04531

手で持つことが多い中央は、エイジングが顕著ですが、全体的にエイジングが進みました。
新品のときの淡いキャメルカラーは、より一層に深みを増しています。

使い手によって異なるエイジングになります。使った分、それに応えるように変わっていくんですね。

色やツヤの変化を楽しめるのは、ミネルバリスシオが本物の革だからです。

何をもって「本物」というかは、人によって違うと思うのですが、私にとっての本物とは、革の風合いを感じられ、使い手とともに美しく変化する革のことです。

ミネルバリスシオは、まさにこういった革です。

ミネルバは、手間暇をかけて作られた皮革です。
植物性のタンニンだけを使って皮をなめし、水に溶ける染料で革の芯部まで色を付けています。さらに仕上げにオイルを浸透させたものがリスシオなんですね。

この製法の革は、日本に流通するものの中でわずか10%ほどしかありません。
(作るのに時間がかかり流通量が安定しないため、ビジネスとしての旨味が少ないからです。)

私がミネルバリスシオに出会ったのは、8年ほど前だったと思います。
それ以来、ずっとミネルバが好きなのは、美しい色、風合い、エイジングなどで、ミネルバがNo1だからです。

丁寧に作られた本物の革。味わいのある革なんですね。

丁寧な仕立て、丈夫なつくり

本作は日本の職人によるハンドメイド。
長く使うための丁寧な仕上げを各所に見ることができます。

  • 負荷のかかりやすい部分の返し縫い
  • カーブの美しいステッチ
  • カードポケットの念引き

例として、ダメージを受けやすい財布のフチを紹介します。

財布のフチは、財布の寿命を決めるキモの部分。
本作のフチは、「ヘリ返し」と呼ばれる仕上げになっています。

服やカバンで擦れることが多い場所ですから、オイルがよく移動したのでしょう。
エイジングの進みが最も顕著です。cocomei-overthewallet-dsc04577

丸みを持たせた革で、フチを仕上げているので、手当たりが優しいです。

ちなみに、ほつれや破れといったダメージは一切ありません。

豊富なカラーラインナップ

オーバーザウォレットのカラー展開は3色。

今回紹介したカラーはブランデーですが、
ミネルバ好きの私から、各カラーの特徴をエイジングの切り口で紹介します。

ブランデー

マットーネ オーバーザウォレット

色味の変化 ★★★
ツヤの出方 ★★★

淡色のため、エイジングが最もハッキリと現れるカラーです。
色は深みを増し、ツヤもハッキリと見て取れます。

私がこのカラーを選んだのも、このエイジングを楽しみたかったからです。

結果はご紹介したとおり。
まだエイジングは進み、最終的には「ビターチョコ」のようなカラーになるはず。

ブランデーは、劇的な変化を楽しみたい方におすすめです。

ビターチョコ

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色味の変化 ★★☆
ツヤの出方 ★★★

濃色のため、比較的変化はおだやか。
それでもツヤの現れはバツグンです。

落ち着いたカラーのため、どんなシーンでも使い回しが良さそうですね。

ブラック

over-black
色味の変化 ★☆☆
ツヤの出方 ★★★

エイジングにともなう、色の変化は控えめ。
ただし、ツヤはしっかりと出ます。

色味の変化を求めない人におすすめ。
ビジネスシーンでの用途で人気のようです。


マットーネオーバーザウォレットは、ココマイスターの中でも人気が高いようです。

ココマイスター公式サイトでも、よく売り切れています。
リスシオが大量生産できないこと、また、オーバーザウォレットの制作に時間がかかることから、私の場合は2ヶ月ほど待った記憶があります。

なかなか手に入りにくいですが、販売お知らせメールサービスを利用すると便利です。登録しておくと、商品ができあがったときにメールがくるので確実に手に入れることができます。

参考までに、私もこのサービスを使って購入しています。

あとがき

マットーネ オーバーザウォレットの魅力が伝わったでしょうか。

ミネルバリスシオは高価で、エイジングが進みやすい革。
アパレルブランドの財布には使われることがない、上質な素材なんですね。

そのミネルバリスシオをイントレチャートで仕立てた財布は、本作以外にありません。
リスシオ特有のエイジングと合わさることで、立体的なツヤを生み出し、さらに美しく、風格ある姿に変わっていく逸品です。

以上、「マットーネ オーバーザウォレット」のレビューでした。
参考になれば幸いです。

取扱いサイトでマットーネ オーバーザウォレットを見てみる