エムピウの最小ペンケース NT Nのレビュー。リスシオで仕立てられたミニマムなプロダクト

機能的な革製品を得意とする、エムピウ。

本日ご紹介するアイテムは、そのエムピウのペンケース、『NTシリーズのN。サイズS』です。

特徴はこんな感じ。

  • ペン2本だけのスロットインタイプ
  • ユニークでスリムなプロポーション
  • 美しく変化する、ミネルバリスシオを贅沢に使用

シンプルで、大人が持つにふさわしいペンケースです。
何年も使えるペンケースをお探しなら、ぜひ検討いただきたい一品です。参考にしてみてください。

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使い勝手

まず、非常にコンパクトです。

そして、細い。男性の指2本分くらいしかありません。このサイズも気に入ったポイント。カバンの中でスペースをとらず、どんなポケットにもすっぽりと収まります。

スムースな表情。サラリとした触り心地。それでいて、しっとり感もあります。

エムピウが得意とする、革をぐるりと巻いた仕立て。ななめにステッチしたデザインも本作の醍醐味ですね。同じようなつくりのペンケースは、見たことがありません。実にユニークです。

ストレートなボディではありません。真ん中がぼってりしていて、うねったフォルムになっています。これも面白い。

縫い合わされた部分は、わずかに凸になっているのだけど。

握ったときには、不思議と「しっくり」ときます。

ボディの両端には、ボタンがあります。こちらがペンの出入り口。

片方にだけブランドロゴがあって、どちらを開けるかの目印にもなります。

開けてみます。

開け締めするカバー部は、裏面も革張りされています。

リスシオはどちらかというと柔らかい皮革です。裏張りすることでハリが生まれ、開け締めしやすくなる。耐久性も増します。そして、見た目もGood。きれいに仕上げられたコバは、木目のように美しいです。

ボタンは、信頼のYKK。アンティークな色合いのボタンも、気に入ったポイント。

内装は裏張りされていません。少し毛羽立った裏面が、そのまま使われています。見えないポイントなので、それほど気にならないでしょう。

革の厚みは2mmほど。革にハリがあるから、入り口は自然と広がっています。

収納できるのは、2本まで。

両端にボタンがあるシンメトリなデザイン。どちらからでも出し入れできます。

NTはペンサイズよりも少し長い。小さな消しゴムくらいは入ります。

スリムだから多くは入らないのだけど、ペンの収まりがいい。
大人にとって、一般的なペンケースは大きすぎるのです。学生のときのように、何色ものペンを使わけないのであれば、本作の収納量で足りないとは思わないはず。

特徴

ミネルバリスシオを贅沢に使用

素材は、「ミネルバリスシオ(Minerva Liscio)」。

イタリアの伝統的なタンナー、バダラッシ・カルロ社の代表作であり、エムピウが定番として使い続けている皮革です。

オイルをたっぷりと含んでいるため、新品のときからしっとりとした質感があります。

表面には、微細な濃淡が見えますね。

ミネルバリスシオの染色技法は、革の芯まで染料を浸透させる「染料仕上げ」。リスシオのアイテムをいくつか持っているのですが、ロット差があります。本作は濃淡やトラがよく見えます。

エムピウのブランドロゴは、背面に目立たないように型押しされているだけ。上質な革製品は、「革の表情」がプロダクトの美しさを決めます。だから、余計な装飾は必要ないのです。

エイジングを楽しめる

ミネルバリスシオは、タンニンなめし、かつ、染料仕上げの皮革です。
だから、色は深みを増し、ツヤが出てきます。「エイジング」を楽しめるわけです。

今はまだ、マットな表情。これはこれで、美しい。

しかし、残念ながら?この表情を楽しめるのは新品のときだけなのです。2〜3ヶ月で、グングンとエイジングが進みます。

NT ラインナップ

N

本ページで紹介したモデルは、「N」。

サイズが少し大きくなり、ペンが4〜6本収納できる、サイズMもあります。ネーミングとタイプがとても紛らわしい・・・。

T

中央でステッチした「T」モデルもあります。

こちらはシンメトリな美しさがありますね。個人的には「N」の方が、遊びがあっていいと思いました。ここは好みが分かれるポイントだと思います。(画像は、エムピウ公式サイトから引用)

あとがき

革製品において、シンプルな美しさとは何か。

答えは、革の表情だったり、特定のシチュエーションに特化した「簡素さ」だと思うのです。

そういった意味では、エムピウのペンケースは検討の価値があります。

決してたくさんは入らないし、ゴージャスな美しさもない。けれども、必要最低限だけを持ち運ぶことに特化したミニマムさ、リスシオの味わい深いエイジングを堪能できる逸品です。